創刊70年です

PR誌『白水社の本棚』2021秋号が完成しました。

今号は、今年創刊70周年を迎えた文庫クセジュの特集です。

創刊70周年ということは、『ライ麦畑でつかまえて』『ハドリアヌス帝の回想』それぞれの原書が刊行されたのと同じ年月です。ある意味、同い年と言えるわけですね。

そんな文庫クセジュのフェア、この秋にいくつかの書店で開催予定です、否、既に開催している書店もあります。この機会に復刊した銘柄もありますので、お近くの書店をのぞいてみてください。

ちなみに、文庫クセジュは既に多くの銘柄が品切れとなっています。残念ですが致し方ありません。

仕方なく、古本屋などで見つけたときに買い求めた文庫クセジュが二枚目の写真です。同じアイテムを複数冊買ってしまっているのもありますが……

いまから思うと、こんなテーマのものも出していたんだ、というアイテムが意外と多いです。今後も、クセジュだからこそのテーマのものを出していければと思います。

相変わらずアナログ人間?

システム手帳を新しくしました。

左がこれまで使っていたもので、新しく購入したのが右側のシステム手帳です。

システム手帳と言えばバイブルサイズがスタンダードだと思いますし、あたしもかつてはバイブルサイズを使っていましたが、この十数年はずっとこのミニサイズです。

「スマホ全盛のこの時代にまだシステム手帳かよ?」と言われそうですが、確かにそのとおりですね。あたしもそれは重々理解しております。でも、やはり手帳の方が便利だし早いんですよね。

ちなみに、あたしはシステム手帳でスケジュール管理をしているのではありません。あたしのシステム手帳は書店情報の整理に使っています。リフィル一枚に一書店で記入しい、番線コードや各ジャンルごとの担当者名をまとめているのです。

もちろん、元データはエクセル形式で管理していますが、それをスマホで見るよりも、やはりアナログな手帳の方が便利なのです。

いや、便利という表現は語弊があるかも知れません。いまの若い方であれば、こういうデータもすべてスマホで管理し、担当者が変更になったと知れば、すぐにその場でスマホからデータ更新をしてしまうのでしょう。

あたしは、残念ながらそういう世代ではないもので……

AI変換の不思議

直前のダイアリーで『第七師団と戦争の時代』が登場したのですが、このタイトルに間違いはないのに、ハッシュタグを付けたときには、なぜか「師団」が「詩壇」になってしまっていました。

ただ、あたし「詩壇」なんて単語、使うことないんですよ。少なくともここしばらく「詩壇」なんて単語をパソコンで打ったことはありません。それなのに、どうして「しだん」と入力して変換したら「詩壇」と変換されてしまうのでしょう。直前まで「師団」を打っていたわけですから、AI変換なら、まずは「師団」と変換されるべきだと思うのですが、なんででしょう?

9月のご案内

10月に入ってしまいましたが、先月9月に送信したご案内ファクスを改めて紹介いたします。

  

まずはコミック・アニメで大人気「ゴールデン・カムイ」にも登場するという北海道の軍隊をテーマとした一冊、『第七師団と戦争の時代』です。刊行直後から「ゴールデン・カムイ」と併売していただいている書店も多かったようで、コミックの最新刊がまもなく発意ばいということでご案内しました。

続きましては、毎月恒例の「今月のおすすめ本」です。さらに『週刊新潮』での紹介で注文が伸びた『アウトロー・オーシャン』です。こちら、惹句どおり、無法地帯である大海原を描いたノンフィクションです。

  

アニヴァーサリーのご案内もあります。

10月初旬にフラン・オブライエンの生誕110年が廻ってくるので、Uブックスに収録されている3点のご案内です。そして売れ行き好調で重版が決まった語学書、『DELF B1・B2対応 フランス語単語トレーニング』です。DELFという言葉もここへ来てようやく知られるようになってきたと思いますが、まだまだ準拠した学参が少ないので、本書が重宝されているのだと思います。

そして刊行直後から絶好調の『ブックセラーズ・ダイアリー』です。やはり本が好きな人って、こういうテーマの本を放っておくことはないのですね。

  

ドイツの移民問題を取り上げた、まるでノンフィクションのような作品『行く、行った、行ってしまった』です。メルケル首相の退陣で今後のドイツがどうなるのかわかりませんが、メディアではあまり伝えられないドイツの別の側面が垣間見られる一冊です。

さらに10月は辛亥革命110年になるので、関連書籍のご案内です。また超ロングセラー、ベストセラーである『発声と身体のレッスン』もご案内しました。ちなみに「身体」を「からだ」と読んで電話注文をくださる書店さんもいらっしゃいますが、「しんたい」と読みますので、念のため。

 

そして、9月二回目の『アウトロー・オーシャン』です。前回の『週刊新潮』に続き、日本経済新聞でも紹介が載り、更に注文が殺到し重版が決まりました。

9月最後のご案内は、こちらも超ロング&ベストセラー、『ハドリアヌス帝の回想』です。本書の原書が今年刊行70年ということでのご案内です。これだけのロングセラーにもかかわらず、気づくと棚から消えている店舗もあるかと思いますので、この機会に今一度ご確認いただければと思います。

かつては使っていたんですよ!

昨日のこのダイアリーで岩浪文庫のブックカバーについて書きましたが、岩浪文庫以外のブックカバーも出て来たのでちょっとご紹介します。

まずは、講談社現代新書・ブルーバックスのブックカバーです。二つ持っていましたが、一つは金文字が消えてしまっていますし、どちらもかなり使い込んでいます。捨てればよいのに、どうして今の今まで取って置いたのでしょう?

続いては、やはりボロボロ、穴だらけになっていますが、徳間文庫のブックカバーです。これは布というよりも、ゴワゴワした紙のような材質です。

現代新書にしても徳間文庫にしても、これらのカバーを使っていたのは高校、大学時代です。当時は本にカバーを掛けて読んでいたのです。昨日のダイアリーでは、ブックカバーは使わないと書きましたが、昔はそうではなかったのです。時が流れると、人って変わるものですね。

三つ目の写真は、マークが付いていますけど、このマークだけで何のレーベルかわかりますでしょうか? 正解は平凡社の東洋文庫です。

「平凡社東洋文庫にカバーなんてあったの?」と聞かれそうですね。確かに東洋文庫は函入りの本ですから、カバーなんて要るの、という疑問も湧くでしょう。あたしもそう思います。

でも函のまま持ち歩くのは面倒ですが、本を傷めたくもない、となるとカバーが必要になるわけですね。

ただし、岩浪文庫が今年のフェアでブックカバーのプレゼントをやっているように、東洋文庫がブックカバープレゼントをやっているという話はあまり聞いたことがありません。

実はこの東洋文庫のブックカバーはアンケートを答えたお礼でもらったものです。四枚目の写真にあるように創刊30周年の記念です。1963年が創刊の年なので、30周年というと1993年です。となると、あたしは既に社会人になっていたのですが、あたしの記憶では、学生時代に手に入れていたはずです。

学生時代、大学生協に東洋文庫のアンケート用紙(ハガキ?)が置いてありまして、復刊のリクエストを募っていたのです。たぶん、創刊30周年記念の復刊だったのでしょうね。となるとアンケートをやっていたのはその1年か2年前になるのでしょうか? それならあたしもまだ辛うじて学生でした。

で、あたしはその当時、既に品切れていた銘柄を書いて(たぶん5点くらい記入できたはずです)応募したのです。そんなアンケートに応募したのも忘れたころに平凡社から封書が届き、このたびはリクエストアンケートに応募いただきありがとうございます、という挨拶状とこのブックカバーが入っていたのです。

残念ながらあたしがリクエストした銘柄は一つも復刊されませんでしたが、応募した人全員にこのような丁寧な対応をされていたのでしょうか? あるいはブックカバー全員プレゼントと書いてあったので応募したのでしょうか。今となっては覚えていませんが、そんな経緯で手に入れたブックカバーです。

ブックカバーって使いますか?

書店の店頭で岩波文庫のフェア「名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう」をやっていました。

そこで岩波文庫を3冊以上買った人に「岩波文庫特製ブックカバー」プレゼントがあるそうです。象形文字でしょうかね、カバーの表面には薄らと模様があるようです。

これまでもフェアのたびに文庫カバーのプレゼントが行なわれていたのかわかりませんが、ずいぶん長いこと応募もしていません。しかし、岩波文庫のカバープレゼントは昔から行なわれていまして、あたしもご覧のように6枚も持っています。

デザインや材質は同じもののようで、色違いになります。いや、よく見てみますと、テカテカしているか否か、表面の仕上げに若干の違いがあるようです。今回のカバーとどっちの方がお金がかかっているのでしょうかね?

ところで、タイトルにも書きましたが、あたしはブックカバーを使わないタイプです。書店でもカバーを付けてもらいませんし、言われたら断わっています。

今日の配本(21/09/30)

あるヒトラーユーゲント団員の日記 1928-35
「総統に仕えた」青年シャルの軌跡

アンドレ・ポスタート 編著/須藤正美 訳

ドイツの小都市の知識階級の家庭に生まれ育ったシャルは、15歳から22歳まで詳細な日記をつけていた。時代はヒトラーが政権に就いた前後であり、日記の記述の中心は青少年期を決定づけた「ヒトラーユーゲント」との関係だ。シャルはナチズム運動に身を捧げ、総統を崇拝して成長する若者の生活と心情、各組織や団体の内情を生々しく筆記しており、編集・解説・注釈が補足された本書は、重要な一次史料といえる。

『眠りの航路』と三島由紀夫

呉明益の新刊『眠りの航路』の重版が決まりました。

オビだけを読むと戦争をテーマにした重苦しい作品なのかなという印象を受けるかも知れませんが、そんなことはありません。もちろん台湾から日本にやってきた少年工たちの戦争との関わり方が描かれていますので、戦争が大きな背景になっていることは確かです。ただ、そこには暗さとか重さといったものは、少なくともあたしには感じられませんでした。もしかすると、これが呉明益世代の台湾人にとっての戦争との距離感なのかも知れません、

そして、今回は日本の読者に対して大いにアピールしたいのは、本作に出てくる日本人青年の平岡君です。彼については本作の公式サイトにも内容紹介で以下のように触れられています。

三郎が暮らした海軍工廠の宿舎には、勤労動員された平岡君(三島由紀夫)もいて、三郎たちにギリシア神話や自作の物語を話して聞かせるなど兄のように慕われていたが、やがて彼らは玉音放送を聴くことになるのだった――。

そうです、平岡君とは後の三島由紀夫のことなのです。

この件については、本書の訳者あとがきにも書かれていますので、興味ある方はこちらを読まれてから本文に進まれるのもよいでしょう。また訳者の倉本知明さんは別途noteにもこの件について興味深い文章を掲載されています。

さらに原作者・呉明益さんも『我的日本 台湾作家が旅した日本』所収の「金魚に命を乞う戦争――私の小説の中の第二次世界大戦に関するいくつかのこと」で三島由紀夫と高座について書かれています。是非、こちらも読んでいただければ幸いです。

なお呉明益さんは10月下旬に河出書房新社から『雨の島』という新刊が刊行になりますので、そちらも是非お楽しみに。

もしかしたらレアもの?

キティーちゃんのぬいぐるみをもらいました。

勤務先の後輩(女性)がフラッと寄ってきて、「実家で断捨離していたら出て来たので、あげます」と言ってくれたのです。

なんでも、小さいころ、妹と二人、買ってもらった品のようです。それが数十年ぶりに出て来たのでしょうか?

最近のキティちゃんとはちょっと顔つきが違う気もしますが、やはりキティちゃんも時代に連れ変化しているのでしょう。

しかし、このぬいぐるみは大量生産されたものでしょうか? あるいは実は極めて稀少なぬいぐるみってことはないですよね?