ゼンブ・オブ・トーキョー

日向坂46の四期生が揃って出演した映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」を土曜日の昼下がりに視聴しました。少し前には続編となる「ゼンブ・オブ・ワールド」の製作が発表されたところで、既にメンバーは撮影に入っているのでしょうか?

舞台は地方(どこだかは描かれていないようです)の高校、卒業式を前にした主人公の正源司陽子が二年生の時に行なわれた、東京への修学旅行を思い出しているところです。その修学旅行のドタバタが映画のメインとなります。

公開前から「どうせ日向坂46のファンしか見に行かない映画でしょ」という言われ方をしていましたし、実際にメインとなった観客はその大部分が日向坂46ファンだったと思います。ただ、見た人の感想をネットで見てみると、思いのほか日向坂46にベッタリの作品ではなく、たぶん青春学園モノが好きな人であれば十分楽しめる内容の作品だったという意見が目につきました。

もちろん、この意見すらも日向坂46ファン(通称おひさま)の偏った意見なのかもしれませんが、あたしも見てみて、実は意外に面白かったと感じました。演技が棒で見ていられない、というメンバーはいませんでした。まあ、群像劇ですから、一人一人の登場時間が短く、ボロが出ずに済んだのかもしれません。あえて言えば、ゲスト出演的な二期生の小坂菜緒が一番パッとしなかったかも(爆)。

そして、やはり正源司陽子というのは根っからの主人公なんだな、と感じました。たぶん美人ということで比べれば、もっときれいなメンバー、整った顔のメンバーが他にいるでしょう。歌のうまさだって同様です。ただ、アイドル、特にグループアイドルの真ん中に立つ人間ってそれだけではない何か、努力では手に入れられないものを持っているのだと思っていて、それが彼女にはあるように感じました。

あと、渡辺莉奈が修学旅行の時に隠れてオーディションを受けに行ったけど間に合わなかったというシーンがあり、でも卒業の時点ではアイドルになってみんなのところにはいなかった(みんなと一緒に卒業できなかった)という設定になっていました。ここは端折らずに、もう少し描いてくれてもよかったのではないかと思います。

最後に、冒頭で書いたように続編があるそうで、それは高校を無事に卒業した四期生たちの3年後が描かれるようです。続編だからそれが正しいのでしょうけど、ちょっぴり五期生で高校生活の群像劇を作ってもらいたいなあ、という気持ちもあります。

フェア、フェア、フェア

営業回りで訪問した書店で、縁のあるフェアが開催中でしたので、ご紹介します。

まずは、10社合同で毎年行なっている《書物復権》のフェアです。2週間くらい前に出荷が始まった商品が並んでいます。

それにしても書物復権のフェア写真、二回撮ったのですが、どちらもピントが合わなかったのです。なぜでしょう。このフェアに、あたしは嫌われているのかもしれません。そんな疑いを抱いております。

そんな《書物復権》フェアのお隣で開催中だったのが、人文会が毎年作っている「高校生向けブックガイド」、その2026年版に掲載されている書籍を並べたフェアです。

人文会と言えば、一般的には小難しい本ばかりを出している出版社の団体と思われがちですが、探してみると若い方でも問題なく読める書籍も数多く刊行しているのです。そんな商品を集めたフェアになっています。

タイトルこそ「高校生向け」とありますが、もちろん中学生だって大歓迎、大学生以上の方にも是非手に取ってもらいたい書籍ばかりです。

さてさて、高校生向けのフェアの隣では、《世界のノンフィクションがおもしろい》フェアが展開中です。タイトルどおり、翻訳ノンフィクション作品を集めた、6社共同のフェアです。

フィクション、つまり小説はちょっと苦手だけど、ノンフィクションは大好きという方も世の中には多いものです。本屋には小説を探しに行くだけではありませんので、こういうフェアをのぞいてみるのもよいのではないでしょうか。

ノンフィクション作品は、非常に興味深いテーマの作品がありますし、間口もとても広いです。専門書だとハードルが高すぎるけど、これくらいの書きぶりだと読みやすい、そんな風に感じられるものも数多く並んでいます。こうして見ていると、世の中にはいろいろなものに興味を持ち、それを掘り下げ、とことん突き詰めて、こんな作品に仕立て上げてしまう人がいるんだなあと感心してしまいます。

ちなみに、これら三つのフェア、すべて紀伊國屋書店府中店で開催中です。

終活を考える?

今日の朝日新聞夕刊にこんな記事が載っていました。「青森過疎の町 数十年ぶり本屋」です。いまや本屋のない自治体が多くなっているわけですから、本屋ができたと言うだけでニュースになるのですね。

青森ですから、そもそも本屋だけでなく、いろいろなものがなかったり、少なかったりしているのではないかと予想できます。そんな中でも本屋というのはやはりニュースバリューが高いのでしょうか。しばしばテレビや新聞で取り上げられますね。

こんな記事を読んでいて、ふと思いました。この本屋、ブックオフが運営しているようです。であるならば、わが家にある蔵書を売って、こういう街の本屋に送ることはできないだろうか、と。

とはいえ、あたしの蔵書はかなり偏りがありますので、街の人にもあまり喜ばれないかもしれません。であるならば、こういう過疎の町に移住して、私設図書館なんかを開くのもよいかなあ、なんて思ったりもしました。まあ、それではあたしの生活はどうするんだ、という問題が生じてしまいますが。

話は変わって、左の写真は新宿の紀伊國屋書店の演劇書売り場です。今年の岸田國士戯曲賞を受賞した『ロマンス』と『よだれ観覧車』が並んでいるのは当たり前として、その間に雑誌の『すばる』が置かれています。

演劇書売り場に『すばる』とは、と思われる方が多いかもしれませんが、この『すばる』には『ロマンス』の著者・蓮見翔さん、『よだれ観覧車』の著者・大石恵美さんの対談が掲載されているのです。いわば岸田賞特集号です。だから両書の間に『すばる』が置かれているということなのでしょう。

今日の配本[26/05/28]

冷戦と台湾海峡危機 一九五四~六五年

松本はる香 著

米国側史料はもとより新たに公開された台湾側史料を多数用いて、アメリカと台湾(米華)の関係を主軸に台湾海峡を挟んで中国と台湾の対立と分断が固定化されていく過程を描き、今日まで続く中国と台湾の対立の構図を明らかにする。

最後まできれいに使い切りたいのです!

まだまだ夏本番には時間がありますが、それでも体が慣れていないことを考えると「もう夏だ」と言いたくなる気温になってきました。紫外線も強くなっているようです。

この季節にカバンに入れておくものと言えば制汗シートです。いろいろな種類が売られています。商品によっては刺激が強いものもありますので、実際に使ってみないとアタリ・ハズレがわかりません(爆)。そして、今年はこちらを使い始めました。浜辺美波ちゃんがCMに出演していますね。

さて、このような制汗シート、コンビになどでは10枚入りくらいの薄いものが売られていますが、あたしが買ったのは割安さを考えて20枚入りの商品です。ドラッグストアなどで売られているものとしてはごくごく一般的な分量だと思います。

まだ数回(数枚)しか使っていないので、写真のようにコロッとして、パンパンの状態ですが、半分くらい使ってくると袋がグチャグチャになり、シールがきちんと貼れなくて、中のシートまでグチャグチャになってしまいがちです。これってカバンに入れていると必ず起きてしまう事態なのですが、そうならないためにはどうしたらよいのでしょう。

今日の配本[26/05/27]

東大の経済学
激流の150年史

前田裕之 著

東京大学に経済学部が誕生したのは1919年であるが、東大が1877年に発足して以来、経済学は講座の一角を占めてきた。本書では、東大の発足後、現在に至るまでの150年の間に、どんな経済学を研究や教育の対象にしてきたのか検証する。

現在では不適切とされる表現

平日の夜はBS-TBSで再放送されている「水戸黄門」を見ていることが多いです。現在は西村晃が光圀で、あおい輝彦が助さん、伊吹吾郎が格さんという布陣。八兵衛も弥七もいて、お銀と飛猿もいます。

そんな「水戸黄門」の放送前に「現在では不適切とされる表現がありますが、番組が創られた当時の云々」という注意書きが画面に表示されます。「不適切とされる表現」って、一般的に考えますと汚い言葉、差別的な言葉、および性的な描写、表現ではないかと思います。

ただ、見ていても「ピー」が入るセリフはありませんし、お銀の入浴シーンが問題になっているとは思えません。そうすると「不適切とされる表現」って何だろう、と思ってしまいます。予防線として、とりあえず表示している、という解釈も成り立つと思いますが、最近になってあたしなりの答えを見つけました。

それは、多くの場合番組の最後のシーン、ご老公一行が旅立つ時にお世話になった土地の人との会話です。ご老公をはじめ皆が口を揃えて「早くよいお婿(嫁)をもらって親を安心させなさい」「早く両親に孫の顔を見せてあげなさい」といったセリフだと思うのです。現代ではセクハラと言われ、一発アウトな発言です。

でも水戸黄門の時代、家を存続させるのは当たり前、女は嫁に行き子供をもうけるのが常識であり、そこに誰も疑いなど差し挟むことはなかったわけですから、ごくごく自然な会話だと思います。むしろ、そういうことを心配しない方がおかしいと思います。それでも今の時代に時代劇を作るとなると、こういうセリフもカットされてしまうのでしょうね。

待ってました?

本日は、『チボー家の人々』第一巻の配本日です。これまでと同じUブックスではありますが、装丁を一新し、本文も新組となっております。そして旧版が全13巻だったのに対し、今回スタートした新組版は全10巻となります。

ここ数年、旧版の全13巻は歯抜けになっていて、そうなると読者の方も買う意欲がなくなるでしょうし、揃わないのであれば書店も書棚に置こう、並べよう、在庫しておこうという気にはならなかったと思います。しかし、このたび久しぶりに全巻が揃うことになるのです。

それも写真を見ておわかりのように黄色い本として復活です。高野文子さんの『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』を思い出された方も多いでしょうし、同作を読んで『チボー家の人々』を読んでみたくなった人も多いのではないでしょうか。

ところで先週は『真珠の耳飾りの少女』の配本に合わせて、同柄のネクタイを締めていましたが、さすがにチボー家のネクタイなどないので、せめて色だけでも合わせようと考え、黄色い本ならぬ、黄色いネクタイを締めております。

今日の配本[26/05/25]

チボー家の人々[新版]
1 灰色のノート

ロジェ・マルタン・デュ・ガール 著/山内義雄 訳/野崎歓 解説

第一次世界大戦前後という全ヨーロッパの大変動期を舞台に、時代に敏感に反応する誠実さゆえに起こる若者たちの悲劇を描く一大叙事詩。「第一部 灰色のノート」は、チボー家の次男ジャックの家出で幕を明ける。

I Know What You Did Last Summer

二回目の重版が決まった、今年の岸田賞受賞作『ロマンス』ですが、その内容紹介には次のようにあります。

脚本家が実体験をもとに書いたドラマと似た話の漫画が見つかる。作者はドラマの登場人物だった。創作と生活が交錯するコメディ。

気になったのは「作者がドラマの登場人物」という部分です。ここを読んで思い出したのは『紙の民』です。『紙の民』の内容紹介には

小説は、一見メキシコ移民の物語として始まる。妻に捨てられたフェデリコ・デ・ラ・フェは、悲しみを抱えながら一人娘を連れて国境を越え、ロサンゼルス郊外の町エルモンテに落ち着く。ある日、自分たちを上空から眺めている〈土星〉=作者サルバドール・プラセンシアの存在に気づいた彼は、他の移民たちと団結して、自由意志を守るために〈土星〉を相手取って戦いを始めるが……。

とあり、作中の登場人物が立ち現われてくるような設定に、あたしは共通するものを感じました。『ロマンス』は未読なのですが、『紙の民』はこんな設定どころではすまないくらい奇想天外、奇妙奇天烈な作品でした。とても一言では内容を紹介するなんてできないような作品でした。

さて本日のメインテーマは、タイトルのとおりです。すぐに理解できた方はB級ホラー映画ファンでしょう。日本では原題の最後の部分を取って「ラストサマー」として知られるホラー映画です。WOWOWでパート1、2、3、そしてリターンズが放送されたので、この土日で一気に見てしまいました。

パート1はパート2はかつて見たことがあり、なんとなくですが内容も覚えていたのですが、改めて見てみると、特にパート2は犯人や事件の背景などをすっかり忘れていました。パート1も、被害者とその周辺人物の関係がややこしくて実はわかりにくかったです。

そしてたぶん今回初めて見たと思われるパート3は前二作とは全く関係なく、ただ犯人は生身の人間ではなく、完全に不死身のモンスターになってしまっていました。完全に失敗した続編ですね。

最後のリターンズはパート2から20年くらい経っているという設定なのでしょうか。オリジナルの登場人物が再登場で往年のファンは嬉しかったことでしょう。あたしもその一人ですが、ジェニファー・ラブ・ヒューイットもさすがに老けましたね、あたしも人のことは言えませんが。

それにしても、この手のB級ホラーって若者がバカ騒ぎをして殺されていくのが王道のストーリーだと思いますが、アメリカの若者ってあまりにもバカすぎるのではないかと、いつも思ってしまいます。