昨日のダイアリーで、大学院時代に『春秋繁露』の日本語訳を試みていたことを書きました。今回刊行された『全訳 春秋繁露』にも参考文献に挙がっているような諸本、あたしも架蔵しております。
その一つが『春秋繁露校釋』です。あたしが大学院時代に出版されたもので、当時の大陸中国における『春秋繁露』研究の最新成果だったと思います。知名度の割りに研究書や注釈書があまり出ていなかった『春秋繁露』にも遂にこんな立派な注釈本が出たのかと感動したのを覚えています。
ところが、それからそれほど時間も経たないうちに『春秋繁露校釋 校補本』という上下二冊の注釈本が刊行されました。読んで字の如く、『春秋繁露校釋』の間違いなどを修訂したものです。こちらが刊行されたときには、こうも続けざまに『春秋繁露』関連書が出版されるのは董仲舒ブームでも来ているのだろうかと思ったものです。
その裏付けは取れていませんが、董仲舒や『春秋繁露』の関連書は他にも刊行されていました。現代語訳、もちろん中国で刊行されたものですので、現代中国語訳ですが、そんなものもいくつか出ています。それが三枚目の画像の二点です。
それまでは台湾から刊行されていた『春秋繁露今註今譯』くらいしか全訳は出ていなかった『春秋繁露』の世界が大きく広がりました。日本語訳ではありませんが、中国語はある程度読めるので、現代中国語訳は非常に頼りになりました。
その他にも、中華書局の「新編諸子集成」シリーズから、改めて蘇輿の『春秋繁露義證』が刊行になったり、『董仲舒集』という一冊が刊行されたりしていました。とにかく関連するものが刊行されたら片っ端から購入していたのが大学、大学院時代のあたしでした。
そんなわが家の書架の一部が五枚目の画像です。当時購入した書籍がいまだにわが家の書架に並んでいるのです。
ここに並んでいるのは、董仲舒や『春秋繁露』だけではなく、その周辺分野に当たる漢代春秋学、漢代公羊学に関する書籍たちです。こういう周辺ジャンルも見つけたら買っていたのです。
全部目を通したのと問われると困ってしまいますが、ザッと目を通したりはしています。目次などを眺め、自分の関心やテーマに合っていそうなところを拾い読みしたりはしています。
公羊学は漢代に流行した後、長い雌伏の時を迎え、再び目覚めたのは清代末期です。世界史の教科書にも載っている(?)清末の学者、康有為が公羊学を掘り起こしました。二千年と言われる中国の帝国時代、その始まりと終わりに一世を風靡したのが公羊学なのです。ちなみに公羊学は「くようがく」と読みます。「こうようがく」ではないので念のため。



















