2026年10月のご案内

2026年10月に送信した注文書をご案内いたします。

まずは臨時国会の開会を前に、今国会最大の争点である消費税の扱いに関連して、『税』のご案内です。次に毎月恒例「今月のおすすめ本」です。10月末はハロウィンですので、ハロウィンをテーマとした海外文学のご案内です。さらにノーベル文学賞の下馬評ではかなりよい位置に付けていた残雪。惜しくも受賞はなりませんでしたが、その作品をご案内しました。

ノーベル賞で言いますと、平和賞に関連して『権力者を訴追する』をご案内しました。半ばには、これも毎月恒例「今月のおすすめ本[語学書篇]」です。YouTubeチャンネル「出版区」で西加奈子さんがたくさんの海外文学を紹介してくれましたので、動画の中で登場した作品をご案内しました。次に、毎日新聞で紹介記事が掲載され受注が伸びたハン・ガン『私の女の実』のご案内です。

フランスでの学生デモの様子が連日テレビなどで大きく取り上げられていたので、その背景を知る一冊として文庫クセジュの『フランス教育システムの歴史』をご案内です。またこの季節の風物詩「第九」を扱った『日本の「第九」』をご案内しました。最後に、日本経済新聞で『市民的抵抗』の著者エリカ・チェノウェスが取り上げられていたので、同書のご案内をしました。

で、主人公はどうなってしまったの?

ミステリーとか謎解きというジャンル、あたしは特に好き好んで読んでいるということはないので偉そうなことは言えませんが、「謎解き」と言うくらいですが、読み進めていけば、つまり読み終われば事件は解決して、犯人がはっきりするのだと思います。

それに対して、そうでない作品の場合、作品中に散りばめられた謎や伏線がすべて回収されるとは限りません。回収されていない伏線があるのは小説として失敗なのか駄作なのか、そういう判断はできませんが、もやもやとした気持ちを抱えたまま読み終わることは時々あるものです。

「えっ、これで終わっちゃうの?」「続きがあるんでしょ?」「どう見ても終わってないよ!」と言いたくなる作品、あたしにとっては《エクス・リブリス・クラシックス》の新刊『一握の塵』がそういう作品でした。前半は主人公の男性が妻に浮気をされ、息子を事故で失うという悲劇です。とはいえ、そこまで深刻な、悲劇を前面に出した展開ではないのですが、さて妻の浮気はどういう結末に行き着くのか、夫は妻に仕返しができるのか、そんな期待をもって読み進みます。

ところが後半、夫は浮気からの気分転換なのでしょう、旅に出ます。ちょっとした冒険旅行のつもりだったのが家に帰れなくなってしまいます。どうして帰れなくなったのかは本書を読んでいただくとして、はい、この状態で作品が終わってよいものでしょうか。

帰れないなら帰れないなりに主人公が旅先で新しい生き方を見つけるなりすると思うのですが、そういうものがなく突然と幕でした。主人公の気持ちを想像するとちょっと絶望的なものがありますが、ここから先は読者それぞれの感覚にお任せということなのでしょうか。

たまにはドーナツなどを食してみる

今週は火曜日と水曜日に半休を取りました。火曜日に母が白内障の手術を受け、そのまま一泊の入院をしたからです。水曜日は朝のうちに退院となり、母を迎えに行きましたが、お昼はどうしようかということになり、母に聞くと病院では昼夜朝とずっとご飯だったのでパンが食べたいとのこと。そこで近所のマックへ買いに行きました。

買ってきたのはこちら。俳優の阿部寛が盛んに宣伝しているCMを見たことがある人もいるでしょう。「ザクザクジューシーマック」のセットです。マクドナルドはたまに食べたくなるんですよね。

三種類ほど販売されていますが、今回は母もあたしもオーソドックスな、ザクザクジューシーマックを選びましたが、スパイシーはどれくらい辛いのでしょうか。平日の昼間なので、近所のマクドナルドは空いていて、ポテトも揚げたてで、いつも以上に美味しく感じられました。

話は変わって、ドーナツ化現象という言葉があります。真ん中が空洞で、周縁に広がっているような状況を指すのだと思います。つまりはドーナツって真ん中に穴が開いているから、こういう現象や状態を表わすのに使われるのでしょう。

でもミスタードーナツやダンキンドーナツなどを見てもわかりますが、穴の開いていないドーナツというのも世には多いものです。あたしにとってのドーナツとは穴の開いていないものの方が親しみが湧きます。そんなドーナツが売っていたので買ってみました。クレマパレットというお店です。

このクレマパレットが期間限定でJR国分寺のコンコースに出店していたのです。ふだん好んでドーナツを食べることはないのですが、美味しそうなドーナツが並んでいるのを見て、ちょっと食べたくなりました。そこで母とあたし、二つずつ買ってみました。

まずは三時のおやつに、母には「濃厚抹茶」、あたしは「シャインマスカット」をいただきました。あたしのいただいたシャインマスカットは、シャインマスカットが入っているわけではなく、果肉も入っているようには感じられませんでした。ウェブページには「マスカットのソースとペーストを贅沢にダブルブレンドし、たっぷりのカスタードを合わせました。華やかな香りと濃厚なコクが広がる味わい」と書いてあります。確かに、シャインマスカットの香りが感じられ、とても美味しかったです。

続いて晩のおやつにいただいたのは、母には「カスタード」、あたしは「ミルクティー」でした。前にも書いたように母は生クリームよりもカスタードクリームが好きなので、定番のフレーバーをチョイスしました。

そしてあたしがいただいた「ミルクティー」は「華やかなアールグレイと、ミルキーな練乳を贅沢にブレンド。ベルガモットが香る、優雅な余韻が広がるリッチな味わい」とあるように、美味しい紅茶を飲んでいるような味わいでした。

いずれのドーナツもボリューミーで、一つで十分腹の足しになります。ミスドなど、世間のドーナツもこれくらいの大きさなのでしょうか。穂花にもたくさんのフレーバーがありましたので、また食べたいと思いました。

値上げ幅はこんなものでしょうか?

気づいたらルシア・ベルリンの新刊邦訳が刊行されていました。これで四冊目。今回の『新しい人生』で一応完結と言うことになるのでしょうか。もちろん向こうで新刊が刊行されれば話は変わってくるのでしょうが……

話題になった『掃除婦のための手引き書』はすぐに買って読みましたが、その後は老後の楽しみとして買い続けてはいますが、まだ読めていません。それほど分厚いものでもなければ、難解な内容でもないというのに、われながら情けない限りです。

時間が足りないせいにしてはいけませんね。近いうちになんとか読みたいと思っています。ところでルシア・ベルリン、カバーを見るとすべてが別人のように写っているのですが、これって出版社が意図してやっているのでしょうか。

さて話は変わって岩波文庫です。ショーペンハウアーの『知性について』が刊行されたので購入しました。このタイトル、以前にも出ていましたよね。訳者が代わり、新訳として刊行されたものです。

ちなみに、2025年には『自殺について』も新訳が刊行されていて、もちろんそれも架蔵しております。岩波文庫のショーペンハウアーと言えば、あとは『読書について』が残っていると思いますが、これも数年内に新訳が刊行されるのでしょうか。ところで、訳者が代わったと書きましたが、よーく見ると著者も「ショーペンハウエル」から「ショーペンハウアー」に代わっています(笑)。

で、以前の『知性について』ですが、わが家に架蔵しているものは「定価360円(本体350円)」と表記されています。消費税3%時代に買ったもののようです。

そして今回購入したものは本体970円です。3倍弱の値上げになりますね。税込で比較すると、ほぼ3倍になります。ここ数年の物価高を考えると、これくらいの値上げはやむを得ないところでしょう。

『自殺について』はいくらがいくらになっていたのでしたでしょう。そして来る請来に刊行されるであろう『読書について』はどのくらいの値上げになるのでしょうか。

今日の配本[26/10/29]

ホワイトホース

カン・ファギル 著/小山内園子 訳

日常にひそむ女から女への抑圧。現実を鋭く見つめた先にある逆転の構図を、新たな女の物語としてスリリングに描く6篇。柚木麻子さん絶賛!

10分の3

少し前から刊行をスタートした、新装版の『チボー家の人々』。これまでの13巻を10巻に再構成して刊行を続けていますが、ようやく3巻まで刊行が終わりました。

この第3巻ですが、特製のしおりが挟まっています。ご覧になってわかるでしょうか。高野文子さんのイラストをあしらったしおりです。

高野さんと言えば、数々の人気作品で知られていますが、手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した『黄色い本』は『チボー家の人々』を題材とした作品として著名です。チボー家から高野さんではなく、高野さんの『黄色い本』から『チボー家の人々』を知ったという人も多いはずです。

さて第4巻は年内(12月予定)の刊行で、道のりはまだまだ半ばですが、是非最終巻までお付き合いください。

思いのほか美味しい日本酒です

新しい一週間が始まりましたが、月曜の晩から晩酌です。先日買っておいた日本酒「まんさくの花」をいただきました。

月曜から晩酌なんて、週末でもあるまいに、と思われる方もいらっしゃると思いますが、実はあたし今日は半休を取っているのです。母の通院がありまして……

なので、翌日のことをあまり気にせず、晩酌をいただきました。そしてこの「まんさくの花」、とても美味しうございました。秋田の日の丸醸造のお酒で、今回買ったのは「まんさくの花 杜氏選抜」シリーズの一つです。

「純米大吟醸一度火入れ原酒 まんさくの花 杜氏選抜 ブラック」ということで、少しだけお値段は高めでしたが、それに見合う美味しさです。あたしの好みは合っています。秋田県と言っても広いですが、日の丸醸造は横手市の蔵元なのですね。秋田新幹線からも山形新幹線からもちょっと離れていて、行ったことはありませんが、雪深いところのようなイメージです。

そんな「まんさくの花」に合わせたのは、かっぱえびせんです。あたしが子供のころからある、定番のスナックです。「やめられない、とまらないかっぱえびせん」というCMソングがいまも耳朶に残っています。

そのかっぱえびせん、いつもとはパッケージが異なります。よく見ると「期間限定 ガーリックバター味」と書いてあります。これは美味しそう、酒の肴にもってこいではないかと思って、買い物かごに放り込みました。

食べてみますと、レギュラーのかっぱえびせんとは異なる味です、当たり前ですが。ただガーリックやバターがそれほど強いわけでもなく、程よく感じられます。やめられない、とまらないと食べ続けるわけにはいきませんから、半分ちょっと食べて、残りは次の機会に取っておくことにしました。ただ、開封してしまったので、湿気てしまう前に食べないとなりませんね。

ところで、かっぱえびせんも美味しいのですが、録画しておいた「乃木坂工事中」を見ながら飲むお酒は格別ですね。

今日の配本[26/10/26]

いま自然をどうみるか

高木仁三郎 著

本書は、反原発運動を率いた「市民科学者」高木仁三郎が1986年に世に問うた自然哲学の名著。ギリシア神話の自然征服志向から、コペルニクス的転換、近代科学の「機械としての自然」像、民衆の自然観の蘇生、労働論まで、人間が自然を支配・操作の対象とみなしてきた歩みをたどり、科学の眼と感性の眼とに引き裂かれた現代人に、自由と解放の自然観への転換を促す。