いろいろと並んでおります!

紀伊國屋書店新宿本店で、いろいろと勤務先の本が並んでいたので、ちょっとご紹介いたします。

まずは平凡社の新刊『日本文学の翻訳者たち』と『「その他の外国文学」の翻訳者』が仲良く並んでいます。前者は日本文学を様々な外国語に翻訳して各国へ紹介してくれる翻訳者の方へのインタビュー集、後者はいろいろな外国文学を翻訳して日本に紹介してくれる翻訳者の方へのインタビュー集です。ベクトルは真逆ですが、恐らく片方に興味を持った方ならもう一方にも興味を持つこと間違いなしでしょう。

そんな同店ではディストピアをテーマとしたフェアが行なわれていて、眺めていたら、あたしの勤務先の刊行物を見つけました。

まずは『ハルムスの世界』です。ロシアの作家ダニイル・ハルムスの作品です。昨今は欧米諸国でカルト的な人気を集めている作家なのだそうです。確かに面白い作品ばかりの短篇集です。

さらにもう一点ありまして、『最後の物たちの国で』です。こちらはアメリカの作家ポール・オースターの作品です。オースターも30日で没後2年ですね。なくなった時は日本でもずいぶんと反響がありましたっけ。

ところで、この二点、推薦してくれているのはどちらも翻訳家の岸本佐知子さんです。この二作品がディストピアという点で岸本さんのお眼鏡にかなった作品なのでしょう。ありがたいことです。

あたしだったら何を選ぶでしょうね。救いのない、もう諦めるしかない、絶望感に打ちひしがれる作品って、どんなものがあるでしょう。絶望と言えば「天道是か非か」という『史記』の中の伯夷叔斉の言葉が思い出されますが。

ただの新版ではなくて……

時々、岩波文庫が大活字版を発行することがあります。年配の方や視力の弱い方への配慮で刊行しているのではないかと思います。図書館でも大活字版の需要というのはあるそうで、やはり文字が大きい方が読みやすいですよね。

そんな中、中公新書、往年の名著『史記』が改版としてまた刊行されました。通巻では3000に迫ろうという中公新書の中で『史記』は12版ですから、中公新書創刊間もないころの作品です。

オビにも「名著刷新」とありますが、文字を大きくした新組での刊行のようです。内容に特に変更はないようです。まあ、著者の貝塚茂樹はとうの昔になくなっているので、増補も改訂もやりようがないわけですが……

本文を見比べてみると、やはり文字が大きくなっていて、紙面がきれいですね。そのぶん頁数が30頁ほど増えております。

文字を大きくすると、当然のことながら頁数が増えるわけで、頁数が増えるというのは制作費に跳ね返ってきますから、本の価格も上がってしまうので、出版社としては悩みどころです。

とはいえ、わが家に架蔵している旧版には本体583円、定価600円と書かれています。奥付には1990年7月25日62版とあります。初版が1963年5月25日ですから、一年に3回重版をしている計算になります。すごい売れ方です。

そして今回刊行された新版は本体1100円です。ほぼ倍の値段です。時の流れと物価の上昇が感じられます。なおオビには網野善彦著『古文書返却の旅』、阿部謹也著『刑吏の社会史』も改版が刊行予定と書いてあります。

話は戻って『史記』ですが、巻頭に載せられている戦後時代の地図が新しくなっていました。二枚目の画像が旧版に載っていた地図で、三枚目の画像が今回の版に載っている地図です。ずいぶんとスッキリしてしまいましたね。

このあたりは好みの問題だと思いますが、どちらの方がよいでしょう。あたしは案外、旧版の地図の方が好みだったりしますが、山地の表記などが現在では正確なものではないのでしょうか。

2026年4月26日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

またまた運を使ってしまったようです

ちょっと曇りがちな土曜日、わが家に宅配で荷物が届きました。小型の段ボール箱ですが、何も入っていないかのような軽さです。

どこからの荷物かと思ってみてみますと、乃木坂46のウェブショップからでした。最近はウェブショップで何も買っていないので、何が届いたのかわかりません。もちろん、ウェブショップの商品って、グッズによっては注文から時間が経ってから届くものもありますし、何だろうと思いながら開けてみました。

すると、こんな紙が入っていました。

なんとメンバーの直筆サインがあたってしまいました。確かに、毎年乃木坂46の壁掛けカレンダーを購入していますが、今年のカレンダーにこんな購入者特典があったなんてすっかり忘れていました。と言いますか、そんな特典があったなんて知りませんでした。あたしがよく読まずに購入していたということなのでしょう。

わーい、わーいと思いつつ、購入時に誰のサインを希望するか選ぶような項目は無かったはずだよなあ、と思いながら開封してみました。

すると中から出て来たのは、三期生、そしてグループ最年長メンバーであるあやてぃーこと吉田綾乃クリスティーでした。おお、これ、本当に直筆なんですか。ちょっとドキドキしてしまいますね。

この購入者特典ってランダムにあたるというものだったのですね。同封されていた紙には350名にあたると書いてありました。メンバーって35名だったでしょうか。35名で一人10枚の直筆サインを書いたらちょうど350名にあたるわけですから、そんなところでしょう。

それにしても、そもそも壁掛けカレンダーってどれくらいの部数が売れたのでしょう。350部以下ということはないですよね。それでは全員プレゼントになってしまいますから。

ここでも三社祭?

以前、出版社三社で一緒にフェアをやっているから「三社祭」だ、などと言ったりしたことがありましたが、またまた三社祭が始まりました。以前は小田急線方面でしたが、今回は東海道線方面です。

こんな感じで、あたしの勤務先の書籍が並んでおります。壮観です。普段から棚にあるアイテムもありますが、大部分は今回のフェアで出品した書籍になります。

同店では初お目見えの書籍も多数並んでいるはずです。ぜひ、手に取ってご覧くださいませ。

そんな勤務先のフェアのお隣では、人文会仲間でもあるみすず書房の書籍が並んでいます。こちらも、みすず書房と言えばこれ、という定番商品からここ数年の注目アイテム、好評アイテムがズラリと並んでいます。

こうして見ると、やはりみすず書房の書籍には統一感と言いますか、やはりみすずだな、というカラーが感じられます。

そして、お隣にはさらに青土社。こちらも人文会仲間ですね。ずらりと、いかにも青土社という感じの書籍が並んでいます。お客様の中には『ユリイカ』や『現代思想』のバックナンバーが並んでいるのを期待されていた方もいたのでしょうか。この両雑誌にもファンが多いですよね。

そんなみすず書房、青土社との三社合同人文書フェアは、有隣堂テラスモール湘南店のレジ前、何列かあるメインのフェア台の一本を使って、ご覧のように絶賛開催中です。GW二ぜひ出かけてみてください。きっと素敵な出逢いが待っているはずです。手に取ってもらえるのを今か今かと待っている書籍館です。

話はガラリと変わりますが、わが家の玄関先ではモッコウバラが満開です。ヤマブキよりはちょっと黄色が薄いですかね。

モッコウバラって何色があるのか知りませんが、ご近所には白いモッコウバラが庭に咲いているお宅もあります。わが家のは黄色ですが、白いモッコウバラも手に入れて、二色仲良く咲き乱れてほしいものです。

近所のお宅から枝分けしてもらえばよいのですかね、それとも苗木から育てなければダメなのでしょうか。あたしは植物に疎いもので、そういった知識はまるで持ち合わせておりません。

何度目の青空、ではなくて、四色ボールペン

この件、前にもこのダイアリーで書いたことがあるように記憶しているのですが、またまた書いてしまいます。

それは何かと言いますと、仕事で使っている四色ボールペンのフックと言うのでしょうか、ポケットなどに引っかける部分がまたしても折れてしまいました。このように折れてしまうと、ポケットなどに引っかけられないだけでなく、本体の方も折れた部分が尖っていて触ると痛いのです。これではもう使えません。

こんな風になったボールペン、わが家に何本あるでしょう。インクがなくなったわけではないので、ボールペンとしてはまだまだ十二分に使えるのですが、上述のようにかけた部分が触ると痛いので、使いたいとは思いません。かといって捨ててしまうのも忍びないので、捨てずに取ってありますが、これどうしたらよいのでしょう。

インクをなくなるまで使い切れたら、中のインクカートリッジだけ取り替えましょうか。

今日の配本[26/04/23]

ベルリン 20世紀を象徴する都市の物語

シンクレア・マッケイ 著/清水雅大 監修/鈴木健雄、小野竜史 訳

ヴァイマル時代から第二次世界大戦と敗戦、占領と冷戦、壁の崩壊まで、ベルリン市民の生活の息づかいが聞こえるように綴る、傑作ノンフィクション!

ラストアイランド 北センチネル島
なぜ外界との接触を拒み続けるのか

アダム・グッドハート 著/笠井亮平 訳

インド洋東部、インド領アンダマン諸島の孤島・北センチネル島。世田谷区ほどの広さのこの小島に暮らす人びとは長年、外界との接触を拒み続けてきた。しかし2018年、若いアメリカ人宣教師が上陸を試みて島民に殺害される事件が発生。国際的に報道されたことで、現代にも「未知」が存在することに世界は驚愕したのだった。

廊下に植えた林檎の木

残雪 著/近藤直子、鷲巣益美 訳

異形の家族の奇妙な日々と、鳴りわたるような孤独を超現実的手法で描き、作者が「難解ではあるが、とりわけ好きな作品」と語る表題中篇。夜、草地の外れに建つ家にたどりついた〝わたし〟が陥るカフカ的な不条理状況を綴った「帰り道」。ある日、母親がたらいの水に溶けてしまう「汚水の上の石鹼の泡」ほか全五篇。付録として「残雪との対談」、近藤直子「夜の涯の家――「帰り道」を読む」を併録。

ドイツ語各駅停車
ゆっくり学ぶはじめての外国語

大山浩太 著

この言語とじっくり向き合いたい。しかも自分のペースで。あせらず、ゆっくりと、途中経過と疲労をも楽しむ入門書をお届けします。特急列車ではなく、各駅停車の旅です。

グローバリゼーション・パラドクス
世界経済の未来を決める3つの道

ダニ・ロドリック 著/柴山桂太、大川良文 訳

本書は、ノーベル賞受賞者を多数輩出してきた世界的研究機関、プリンストン高等研究所の教授による異色のグローバリズム論で、ブレトンウッズ体制に始まる戦後経済史を下敷きに、現代の危機とその処方箋を極めて穏当な形で提示したものだ。とりわけ近年、経済論壇でも広く受け入れられた「政治的トリレンマ」を用いた分析はユニークである。

センターはどうなのだろうか?

ファースト写真集の売り上げが絶好調だという、乃木坂46の五期生、川﨑桜。一部ファンの間では、次のシングルのセンターはさくたんで間違いないという声も聞かれますが、果たしてどうなのでしょう。次のシングルは夏のツアーの座長でもありますから、責任重大ですね。

今回のシングル、池田瑛紗のセンターで、歌えない、踊れないとSNSでは散々に叩かれているようですが、てれぱんが歌うまメンバーでないことは初めからわかっていたことです。ですから彼女の声質に合った楽曲を提供してあげればよかったのではないかと思うのですが、選抜発表と楽曲製作ってどっちが先なのでしょう。

楽曲が出来上がり、その曲調、歌の世界に合うのはこのメンバーだと選抜するのが普通ではないかと思います。選抜メンバーを決めてから、そのメンバーに合わせて詞や曲を作るのはなかなか骨が折れるのではないかと思いますから。

で、さくたんです。彼女も決して歌うまとは言えないメンバーですが、それでも声質や音域にあった楽曲、メロディーであれば、それなりに様になるのではないでしょうか。てれぱんにもそうしてあげればよかったと思います。今回の場合は、てれぱんを挟む遠藤さくら、五百城茉央の二人もボーカルが弱いのが致命的でしたね。特に歌い出しのキーが低めだったので、余計に声が出ていなかったと思います。

選抜と言えば、次の櫻坂46のシングルは選抜メンバーが22名だそうです。最近の流れからするとものすごく多いと感じます。今回のシングルで大量に卒業生が出るのでしょうかね。思い出選抜ではないかと勘繰ってしまいます。

ひとまず安心?

今日の夕方、近所のかかりつけの内科クリニックへ行って、母の認知症の検査を受けてきました。ここ数年、物忘れや勘違いが目立つようになってきたので、早めの対処が肝心だと思っていました。かかりつけの医院で認知症相談をやっているとのことだったので、お願いした次第です。

15分ほど、看護師さんからいろいろと質問をされ、それに母が答えるというもので、テレビの認知症ドキュメントなどで見たような光景でした。母が緊張していたのかどうかはわかりませんが、意外とハキハキと答えていました。

そして診断結果ですが、30点満点の不達のテスト、28点と29点で非常によい成績でした。現状ではまるで認知症やボケの心配はないそうです。あたしとしてもひと安心です。

とはいえ、年相応に物忘れや勘違いがしばしば起きているので、やはり日ごろから注意していないとダメなのでしょう。逆に今日のテストで「大丈夫」と言われて、母が慢心してしまうのが怖いところです。

今日の配本[26/04/21]

ケインズ
不確実性に挑んだ知の巨人

ロバート・スキデルスキー 著/小谷野俊夫 訳

没後80年――。ますます注目される経済学の「巨人」の思想と行動を世界的権威がコンパクトに読み解く。

既視感

あれっ、これって前にどこかで見たことあるなあと感じる既視感。最近も感じたことがあるので、ちょっとご紹介したいと思います。

それがこちら、『小説の技巧』です。つい先日、新書版が刊行され、絶好調で売れているのですが、ここでご紹介したいのは単行本の方です。これもロングセラーの人気商品でした。

いま述べたように、新書版になって、カバー装丁がガラリと変わってしまったので、既視感は薄れてしまったのですが、この単行本の方を見ていると、「どこで見たんだっけかなあ」といつも思ってしまうのです。

ところが、それを最近思い出したのです。それがこちらです。おわかりになりますか。

ロックバンドTOTO(トト)のアルバム「ISOLATION(アイソレーション)」です。白と黒の配置こそ逆ですが、左右に白と黒が配されているデザインはよく似ていると思います。どっちが白でどっちが黒だったのか正確に覚えていなかったので、余計に既視感を覚えたのでしょう。

ちなみに、『小説の技巧』の刊行が1997年、TOTOのアルバムの発売は1984年ですから、やはり『小説の技巧』を見て既視感を感じたのは正しかったのですね。

日本で洋楽が流行っていた、高校時代の懐かしい想い出の一枚です。