駆け足で京阪神ツアー

昨日のイベントも無事終わり、それだけで帰京するのはもったいないですから、今日から三日間、京阪神を回ります。

三日間で京阪神というのはかなりの駆け足です。主だった書店しか回れそうにないです。ある程度の効率、コスパ、タイパを考えたら、これもやむを得ないとことでしょう。京阪神をある程度しっかり回ろうと思ったら、月曜から金曜の五日間では足りないです。かといって、土日は書店も混んでいて、担当の方も休みだったりするので、書店回りの効率が悪く、やはりツアーには二回出ないと回りきれません。

もちろん「しっかり回る」というのをどの程度に設定するかにも寄ります。東京にいれば訪れているような書店にまで足を運ぶとなると、それこそ二週間で足りるのか、という気もします。東京にしろ、東京以外の地域にしろ、やはりどこかで線引きをして書店を選択しないとなりません。その線をどこに引くかですね、難しいのは。

リアルイベントは楽しい

今日の午後は梅田の丸善&ジュンク堂書店でイベントでした。大阪でのイベントは何年ぶりでしょう。

昨年くらいから、オンラインではなくリアルでのイベントも徐々に復活してきていましたが、文芸のリアルイベント、あたしとしては久々でした。

リアルにお客様を迎えつつ、オンラインも併用することで、より遠方の方でも参加できるようになり、イベントの可能性を広げたのではないかとも思います。

そして本日のイベントですが、同展で開催中のボラーニョ・フェアに合わせてのもの。ボラーニョの翻訳者の一人である松本健二さんと作家で翻訳家でもある谷崎由依さんとの対談。ボラーニョってどんな人だったの、どんな一生を送ったの、といった入門的なところから始まって、谷崎さんが感じるボルヘスとボラーニョの違いなど、脱線のような、むしろそれが最も重要な本筋であるかのようなトークのやりとりがとても楽しかったです。

オンラインで視聴された方がどのように感じられたのかはわかりませんが、ライブならではなの楽しさ、空気感を久々に味わうことができて、とても楽しいひとときでした。

それにしても、邦訳されているボラーニョ作品、あたしは『野生の探偵たち』だけ未読なんです。でも今日のトークを聞いていると、これこそがボラーニョらしい作品のようなので、早く読まなければと思った次第です。

2023年5月のご案内

2023年5月に送信した注文書をご案内いたします。

   

今月も最初は恒例の「今月のおすすめ本」、そして生誕300年を迎えるアダム・スミス、刊行直後から好調で早々と重版が決まった『過去を売る男』、そしてまたもやアニバーサリー、生誕140年のケインズです。

  

今月はアニバーサリーが多く、続いては生誕120年のユルスナール、重版出来がちょっと遅れてしまい、春先に多くの書店で在庫を切らしてしまった『必携ドイツ文法総まとめ』、そしてロングセラーになっているリディア・デイヴィス『話の終わり』です。

  

最後は下巻の刊行前に上巻の動きも好調な『プーチン(上)』、そして今月のおすすめ本の語学書篇、ラストを飾ったのは、こちらも生誕120年を迎えた山本周五郎です。

今日の配本(23/06/02)

今日からタイ語![新版]

岡本麻里 著

カタカナ&イラストで気軽に始めようタイ語は文字が難しそう? それならまずはタイ文字抜きで、カタカナから気軽に始めましょう。たくさんのイラストとシンプルな説明で、文法の本はちょっと苦手という人も大丈夫。タイで暮らす著者が「こう覚えればカンタン」なタイ語を伝授します。基本の短い文から少しずつ無理なく表現を広げていきましょう。さらに学びたい方には「もっとタイ語」のコーナーもお役に立ちます。音声は無料ダウンロード。タイ語を始めたその日から、さっそく話してみたくなりますよ。

今日の配本(23/05/31)

終わりのない日々

セバスチャン・バリー 著/木原善彦 訳

語り手は、十九世紀半ばの大飢饉に陥ったアイルランドで家族を失い、命からがらアメリカ大陸に渡ってきたトマス・マクナルティ。頼るもののない広大な国でトマスを孤独から救ったのは、同じ年頃の宿無しの少年ジョン・コールだった。美しい顔立ちに幼さの残る二人は、ミズーリ州の鉱山町にある酒場で、女装をして鉱夫たちのダンスの相手をする仕事を見つける。初めてドレスに身を包んだとき、トマスは生まれ変わったような不思議な解放感を覚える。やがて体つきが男っぽくなると、二人は食いっぱぐれのない軍隊に入り、先住民との戦いや南北戦争をともに戦っていく――。

プーチン(下)
テロから戦争の混迷まで

フィリップ・ショート 著/山形浩生、守岡桜 訳

本書は、「世界が対峙している男」、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの生誕から、ウクライナ戦争に至る現在までの70年を網羅した、圧巻の伝記だ。8年がかりの調査取材によって執筆された本書は、読みやすさと充実のボリューム、高い精度の分析を兼ね備え、類書の追随を許さない。まさに「プーチンの真実」に迫る必読の書。

今日の配本(23/05/30)

ポスト新自由主義と「国家」の再生
左派が主権を取り戻すとき

ウィリアム・ミッチェル、トマス・ファシ 著/中山智香子、鈴木正徳 訳

左派の退潮が言われて久しい。世界中が新自由主義に覆われ、格差や貧困がクローズアップされたにもかかわらず、左派への支持は広がらなかった。いや、むしろ左派への風当たりはより強くなったと言えるかもしれない。一方、右派や極右はますます支持基盤を拡大しているように見える。左派退潮の分岐点はどこにあったのか? 左派を再興することは果たして可能なのか? 「左派を再び偉大に」することを狙う本書は、この問いに正面から答える。

幸福なモスクワ

アンドレイ・プラトーノフ 著/池田嘉郎 訳

プラトーノフが一九三三年から三六年にかけて執筆した長篇『幸福なモスクワ』。この「モスクワ」とは、当時、スターリン体制下で社会主義国家の首都として変貌を遂げつつあった都市モスクワと、そこから名前をとった主人公モスクワ・チェスノワをあらわす。彼女は、革命とともに育った孤児であり、美しいパラシュート士へと成長していく。来たるべき共産主義=都市モスクワを具現化するような、大胆で華やかな女性として活躍するモスクワ・チェスノワだが、思わぬアクシデントによってその嘱望された前途は絶たれる。だが、彼女の新たな人生と物語とが始まるのはむしろそこからだ。

ポーランドの人

J.M.クッツェー 著/くぼたのぞみ 訳

ショパン弾きの老ピアニストが旅先で出会ったベアトリスに一目惚れ、駆け落ちしようと迫るが…。究極の「男と女」を描くクッツェー最新作!