今日の配本(23/01/19)

無条件降伏
誉れの剣Ⅲ

イーヴリン・ウォー 著/小山太一 訳

主人公に突きつけられる「戦争の名誉」と「男らしさの神話」への痛烈な批判。作家自身の軍隊経験をもとに、戦争の醜悪かつ滑稽な現実と古き理想の崩壊を時に喜劇的に、また辛辣に描いて、最高の第二次大戦小説と称賛されたイーヴリン・ウォー最後の傑作《誉れの剣》三部作完結篇。本邦初訳。

遠きにありて、ウルは遅れるだろう

ペ・スア 著/斎藤真理子 訳

著者は1965年ソウル生まれの女性作家。イメージに富むと同時に生硬で鉱物的な破格の文体を用い「韓国文学史で前例なき異端の作家」と評価され、今までに多数の短篇集と長篇、エッセイ、詩作品を発表。常に独自のスタンスで揺るぎない地位を占める韓国女性作家のトップランナーである。また、ハン・ガンの英訳者として知られるデボラ・スミスがぺ・スアの作品を高く評価しており、既に3冊を英訳している。これまでの作品は、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語などにも翻訳されている。本書は、今日の韓国作家に多大な影響を与え続ける著者の初の邦訳となる。

今日の配本(23/01/17)

ポピュリズムに揺れる欧州政党政治

パスカル・ペリノー 著/中村雅治 訳

ここ数十年、ポピュリズムという名の政治運動が、各国の選挙で注目を集めている。その思想の根本には民衆とエリートの対立という視点があり、それが現代の社会状況において新しい衣をまとって回帰している。その背景には、欧米における第二次大戦後の社会構造の変化――脱工業化社会の出現、グローバル化の進展、多国籍企業に代表されるいわば「匿名の」権力の拡大、新自由主義的EUの発展など――がある。こうした社会変化に適応できない民衆の不満・不安に答えたのがポピュリズムである。 著者パスカル・ペリノーは、政治学者でとりわけフランスの右派政党・国民戦線(FN)研究の第一人者である。長年所長を努めたパリ政治学院政治研究センターでは、大統領選挙、国民議会選挙、欧州議会選挙、地域圏議会選挙などの分析において中心的役割を果たしてきた。その著者が豊富な事例とともにポピュリズム現象を総括する。

ベストセラー第三位!

昨日に続いて朝日新聞に、あたしの勤務先の刊行物が載っていました。昨日同様、書評欄・読書欄ではなく、本日はGLOBEです。

このGLOBEには、ほぼ毎回、世界の国々のベストセラーが紹介されていますが、本日はフランスのベストセラーが掲載されていました。その第三位が『クレムリンの魔術師』でした。

本書は昨年の12月に刊行されたものですが、そのちょっと前に他社から『クレムリンの殺人者』という本が刊行されていて、ジャンルは異なりますが、似たようなタイトルなので「二番煎じ」と思われないか心配になりながら書店を回っていたのを覚えています。

『殺人者』の方はノンフィクションのようですが、『魔術師』はあくまで小説ですので、どうぞお間違えのないようにお願いします。とはいえ、こういった本が日本で刊行されるのも、ロシアによるウクライナ侵攻があったからなのでしょうね。哀しい現実です。

クレムリンつながりで言いますと、あたしの勤務先からは『クレムリン(上)』『クレムリン(下)』という本も出しています。こちらは「紅い城塞の歴史」という副題が示すとおり、ロシア帝国からプーチンまで、ロシア政治の中心であったクレムリンを描いた歴史書になります。

「エリカ」を推せば間違いなし?

本日、1月7日は亡き祖父の命日です。父方の祖父になります。1月に祖父が亡くなり、6月にあたしが生まれたので、あたしは記憶はおろか面識すらない人です。

さて、本日の朝日新聞ですが、読書欄にはあたしの勤務先の刊行物は紹介されていませんが、オピニオン欄で『権威主義』が紹介されていました。世界情勢がしからしめるのか、この本もいろいろなところで紹介されてきましたね。ロングセラーになっています。

著者はエリカ・フランツ。同じくエリカではありますが、エリカ・チェノウェス著、新刊の『市民的抵抗』が絶好調です。

こちらは配本が年末ギリギリであったので、年内に店頭に並ばなかった書店も多かったようですが、ネットでは昨年から話題になっていて、年末に入荷していた都内の書店からは追加注文の電話やファクスが殺到しています。

ヒットする書籍の著者がいずれもエリカというのは偶然なのでしょうか。あるいはエリカという人の本を出せば間違いなく売れるのでしょうか? だったら非常に嬉しいですね。

とはいえ、エリカと言えば、乃木坂46のえりか様、生田絵梨花、あっ、卒業したので元乃木坂46ですね、その生田絵梨花の写真集は大ヒットしましたよね。一番売れたのは『インターミッション』でしたっけ? とにかく「えりか」であれば売れるのであれば、エリカの著作を探してみますかね?

2022年12月のご案内

2022年12月に送信した注文書をご案内いたします。

   

今月もスタートは「今月のおすすめ本」でした。続いては、ゼロコロナ政策に対する庶民の不満が爆発し、中国各地でデモが頻発しました。共産党や習近平批判まで噴出した今回のデモは専門家の間でもかなりの衝撃をもって受けとめられたようです。そんな中国の庶民の思いにスポットをあてたノンフィクション『信仰の現代中国』と『上海フリータクシー』のご案内です。次に1月上旬に吉田満が生誕100年を迎えるのに合わせ『吉田満 戦艦大和学徒兵の五十六年』をご案内しました。そして、今月上旬に広告も予定しているロングセラー、『小説の技巧』と『大学教授のように小説を読む方法』のご案内をいたしました。

   

次は、没後150年を迎えるので文庫クセジュの『ナポレオン三世』、同じく没後100年になるマンスフィールドの『不機嫌な女たち』をご案内しました。そして「今月のおすすめ本[語学書篇]」、更には『しくみが身につく手話2』が刊行になりますので、既刊の『しくみが身につく手話1』『手話通訳者になろう』をご案内しました。

  

年の瀬に、日本経済新聞で「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」が発表され、その第二位に『経済学の壁』がランクインしたのでご案内して年内は終わりだと思っていたところ、年末年始休暇に入ってから訃報が二件飛び込んできました。どちらも関連書がありますので、『ペレ自伝』と『挽歌集』のご案内を急遽行ないました。

今日の配本(22/12/28)

彼女はマリウポリからやってきた

ナターシャ・ヴォーディン 著/川東雅樹 訳

ロシアとウクライナの血を引くドイツ語作家が、亡き母の痕跡と自らのルーツを見いだす瞠目の書。ウクライナの船主、バルト・ドイツの貴族、裕福なイタリア商人、学者、オペラ歌手など、存在すら知らなかった親類縁者の過去が次々と顕わになり、その思いもよらぬ光景に著者は息を呑み、読者もそれを追体験する。忘却に抗い、沈黙に耳をすませ、失われた家族の歴史(ファミリーストーリー)を永遠にとどめる世紀の小説。ライプツィヒ書籍見本市賞受賞作。

市民的抵抗
非暴力が社会を変える

エリカ・チェノウェス 著/小林綾子 訳

「ある国の人口の3.5%が非暴力で立ち上がれば、社会は変わる」。この「3.5%ルール」で一躍有名になったのが本書の著者で、ハーバード大学ケネディ行政大学院教授のエリカ・チェノウェスだ。本書は、この「3.5%ルール」をはじめ、市民的抵抗の歴史とその可能性を探る試みである。

ドイツ史1866-1918(上)
労働世界と市民精神

トーマス・ニッパーダイ 著/大内宏一 訳

本書は、『ドイツ史1800-1866 市民世界と強力な国家 (上・下)』に続く、「19世紀ドイツ史三部作」の第二巻目だ。ドイツ帝国の成立を挟んで第一次世界大戦に至るまでのドイツが、「アンビバレント」な側面と問題性を孕みながらも、「モダン」な社会と文化に向かってダイナミックな発展を遂げていく様子が、社会・経済から宗教・教育・学問・芸術まで、分野ごとに詳述される。

仕事納め?

あたしの勤務先は明日で仕事納めです。例年どおり、午後3時で終業となります。

ただ、明日は在宅勤務にしましたので、実質的には今日で仕事納めのような気分です。もちろん、明日は自宅で仕事するつもりですので、休みではありません。

ふだんの在宅勤務ですと、朝のうちに仕事をこなし、昼間は書店回りに出かけるのですが、さすがに明日はもう営業回りという感じではありませんので、パスします。

では、よいお年を、ですね。