今日の配本(22/06/30)

米露諜報秘録1945-2020
冷戦からプーチンの謀略まで

ティム・ワイナー 著/村上和久 訳

諜報の分野では帝政時代以来の歴史を持つソ連・ロシアと、第二次大戦後にCIAを設立した諜報の素人の米国。ソ連は冷戦時代、東欧を支配し、その勢力を全世界に広げようとしていた。一方、米国はソ連を封じ込めるために、さまざまな諜報戦(政治戦)をくりひろげた。冷戦に勝利した米国は、その後の戦略をあやまり、NATOをいたずらに拡大させたことで、ロシアは危機感を抱く。それをもっとも切実に感じていたのが、冷戦崩壊を現場で見ていたKGBのプーチンだった。彼は権力を握るや、ただちに反撃に出る。インターネットとソーシャルメディアを駆使した彼の政治戦は、前例のないものだった。米国はいつの間にか世論の分断で民主主義の危機にさらされ、民主主義のプロセスを無視するトランプに率いられることになった。しかも、トランプはロシアの影響下にあるという……。ウクライナ戦争の前史、戦後75年間の諜報活動と外交の深層からサイバー攻撃の脅威まで、『CIA秘録』のピュリツァー賞受賞作家が機密解除文書を徹底検証。

ドナルド・キーンと俳句

毬矢まりえ 著

キーン邸の玄関には、立像と座像の2体の芭蕉像が置かれているという。日本文学の研究と伝播に生涯を捧げたキーンは、昭和28年、31歳で念願の日本留学を果たした2年後、芭蕉の「奥の細道」を追体験、「紅毛奥の細道」を発表した。俳句はキーンが日本を知るうえでの重要な原点の1つだったともいえよう。キーンが日本文学への関心を抱いたのは、ニューヨークの書店で売られていた、アーサー・ウェイリー英訳『源氏物語』を読んだことに始まる。そのウェイリー版からの逆翻訳を試み、ドナルド・キーン賞特別賞を受賞した著者が、キーンの原点を新たな視点で解き明かした渾身の力作が本書である。

鶴屋南北未刊作品集 第三巻
鶴屋南北・直江重兵衛篇

古井戸秀夫 編

過去の全集未収録四作品を軸に、随筆や書翰、俳諧の摺り物などを加え、南北工房ともいうべき文政年間の劇壇を席巻した親子の文業を俯瞰。

昨晩は暑かった!

このところ、東京は毎日のように猛暑日が続いています。殺人的と形容するのが大袈裟でないくらい、昼間に外出するのは危険なことらしいです。それでも「夏なんだから」と諦めつつ、諦めきれないのが夜間の暑さです。

あたしが子供のころにも、現在ほどではないにせよ暑い日はありました。でも夜になるとそれなりに涼しくなり、暑さもしのげたものです。いつの頃から昼も夜も暑い日本になってしまったのでしょうか?

この暑さに体が慣れるには2週間くらいかかるとテレビで言っていましたが、いまが一番つらい時期になりますね。早くからだが慣れてくれるとよいのですが、年をとるとそういう機能も退化するみたいです。

さて、猛暑日だけでなく熱帯夜も続いているようです。熱帯夜と聞くと、あたしはSPEEDの「熱帯夜」という曲を思い出してしまいますが、共感してくれる人はおおよその年齢がわかりますね。

それはさておき、10年くらい前のことだったと思うのですが、朝、出勤するときに気づいたら、近所の歩道にミミズの死骸が足の踏み場もないくらい落ちていたことがありました。前の晩の暑さで土の中にいられなかったミミズが干からびて地面に現われ、力尽きて死んでしまったのだと思われます。

ところが、ここ数年はそういうこともありませんでした。暑さがそれほどでもなかったのか、あるいは近所の土の中に生息するミミズの個体数が減ってしまったのでしょうか。そんなことを思っていました。

ところが今朝、わが家の近所の歩道、数年ぶりにミミズの死骸だらけでした。それほど昨晩は暑かったということなのでしょう。可哀想なミミズたち、安らかに。

310年と260年

本日6月28日は、あたしの勤務先絡みでは二つのアニバーサリーです。

まず一つは、ジャン=ジャック・ルソーの生誕310年になります。刊行物で言いますと、主著の『社会契約論』がUブックスで出ています。また代表的な著作のコレクションが、白水iクラシックスから四冊、『ルソー・コレクション 孤独』『ルソー・コレクション 政治』『ルソー・コレクション 文明』『ルソー・コレクション 起源』として刊行されています。

ルソーは教科書にも載っている有名人ですから、他者からも翻訳や関連書籍がたくさん出ているはずです。この機会に店頭でちょっとしたフェアなどは如何でしょうか?

二つめのアニバーサリーは、ロシア帝国の女帝・エカチェリーナ二世の即位260年です。

ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアそしてプーチンは、かつてのソビエト連邦ではなく、さらにその前のロシア帝国の再現、復興を目指しているのではないかと言われています。その復興すべきロシア帝国の象徴なのが、このエカチェリーナ大帝です。

現在も尾を引く、クリミア半島領有など、歴史を遡って考えるのであれば必ずエカチェリーナ女帝に行き着きます。いま現在のクリミアとロシアの戦争を理解するのであれば、この数ヶ月で陸続と刊行された書籍で十分なのかもしれませんが、もう少し歴史の流れを知りたい、どうしてこういう事態になっているかの根源を知りたいというのであれば、本書は外せない一冊、否、二冊になるでしょう。

今日の配本(22/06/27)

フランス革命史
自由か死か

ピーター・マクフィー 著/永見瑞木、安藤裕介 訳

1789年以降、フランスの革命家たちは人民主権、国民統合、そして市民的平等の諸原理に基づいて自分たちの世界を再建しようと努めた。それは、絶対王政と身分特権、地方特権に彩られた王国において、途轍もない挑戦だった。本書は、なぜ革命が起きたのか? また革命は誰にとってのものだったのか? そして革命が残した遺産はなにか? 世界的権威が描き切った「全史」である。

帰りたい

カミーラ・シャムジー 著/金原瑞人、安納令奈 訳

イスマ、アニーカ、パーヴェイズは、ロンドンで暮らすムスリム(イスラム教徒)の三人きょうだい。イスマは長女、下の二人は双子の姉弟。パキスタン系英国人の父親はイスマが幼い頃に家族を捨て、ジハードのためにボスニアに旅立ち、グアンタナモ収容所への搬送途中で病死した。3人に父親の記憶はほとんどない。母親も7年前に死んだ。長女のイスマは妹と弟を育てるために学業を中断して働いた。妹のアニーカは高校卒業後、奨学金を得て大学に。弟のパーヴェイズは音響関係のキャリアを目指す。イスマは渡米し、研究助手として大学院で勉強を続ける。そんなある日イスマは、カフェでエイモンという青年に出会う。エイモンもロンドン育ちだが、パキスタン系の父親は英国の国会議員で裕福な家庭だった。ロンドンに戻ったエイモンは、イスマの妹アニーカに会い、強く惹かれる。一方、ロンドンに残ったパーヴェイズはパキスタンの親戚に会いにいくと嘘をつき、旅に出た。行き先は、シリアのラッカ。ジハード戦士だった父に憧れ、イスラム国に参加していたのだ。

もし実際に証明できてしまったらどうなるのかしら?

WOWOWで放送された映画「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」を録画したので視聴。ちなみに、あたしはこの「死霊館」シリーズ、なんだかんだと言いながらも全部見ているのではないかと思います。怖いか否かと問われると、それほど怖いものではありませんが……

さて、今回はウォーレン夫妻が活躍する王道のストーリーで、なおかつアメリカで実際に起きた事件がベースになっています。SNSなどのレビューを見ていますと、邦題がダメという意見が多いようですね。確かにこのタイトルではホラーと言うよりも、面白おかしい、笑えるコメディー要素の強い作品をイメージしてしまいます。

でも実際にはそんなことはなく、悪魔と対峙するウォーレン夫妻、そして悪霊に取り憑かれた青年とその恋人という二つの愛と信頼の物語でもありました。そして物語の後半では、単に悪魔の話ではなく、悪魔を召喚した女性が登場し、そこにも若干悲しい物語がありました。

ところで、実際に悪魔に取り憑かれて人を殺してしまうことってあるのでしょうか? まあ日本で考えれば悪魔ではなく悪霊と呼んでもよいのですが、どうなのでしょう。ニュースを見ていると、人を殺してしまった事件はよく報じられていて、ニュースを見る限りそれなりに動機も理解できるのですが、時々それがよくわからない事件もあります。そういう時に、実は犯人は悪霊に取り憑かれていて、そのせいで人を殺してしまった、という事件は日本では皆無なのでしょうか?

犯人みずからが逮捕前に、あるいは逮捕後であっても弁護士が「悪霊に操られていただけだ」と声明を出したら、日本の司法はどういう判断をするのでしょう? 単に心神耗弱や心神喪失として処理されるのでしょうか? それはそれで合理的だと思いますし、その事件だけを考えるのであれば、それで一件落着でしょう。

でも、もし本当に悪霊の仕業だとして、事件後に悪霊は他の人に乗り移っていたら殺人事件はまだまだ続きますよね。心神喪失で立件できない殺人事件が永遠に続くことになるのでしょうか? さすがにそんな事件が数件続いたら警察だって悪霊犯人説を信じるのでしょうか?

おしかつ

このところ「おしかつ」ということが人口に膾炙しているようです。漢字を当てると「推し活」だそうで『推し、燃ゆ』なんていう小説もよく売れましたね。「推し」という言葉が市民権を得たようです。

ただ、あたしのPCで「おしかつ」と入力すると変換されるのは「押勝」、つまり「恵美押勝」です。まあ一定年齢以上の日本人であれば、むしろ「推し活」なんていう日本語は知らず、「おしかつ」と聞けば「恵美押勝」を連想するものでしょう。

さて、最近購入した雑誌三冊です。まもなく日向坂46を卒業する渡邉美穂が表紙の『blt graph.vol.80』、その日向坂46の二期生全員が表紙を飾っている『BRODY 2022年8月号』、そして一番右側は乃木坂46の五期生、川﨑桜が表紙の『B.L.T.2022年8月号』です。

渡邉美穂の記事、そして日向坂46二期生の記事はなかなか読み応えがありますね。みんな仲が良いのだなあと感じます。前向きな卒業なのが清々しいですね。

タイトルが似ているので紛らわしいですが、『blt graph.』『B.L.T.』の二冊は本文中に登場する乃木坂46メンバーが同じです。川﨑桜、柴田柚菜、矢久保美緒の三名です。柴田柚菜と矢久保美緒は四期生ですね。記事を見るとお互いの雑誌で流用している感じがします。

久々にこんなに雑誌を買ったのは、やはり渡邉美穂の卒業という日向坂46のターニングポイントでもあることも理由ですが、柴田柚菜が登場しているのも個人的にはポイントです。あたし、最近の乃木坂46で推しメンは柚菜ちゃんなんですよね。

どこがよいのと言われると、容姿が好みというのもありますが、歌声が好きです。今回のシングルから選抜入りし、ライブや歌番組ではボーカルメンとして重要なパートを任されるようになってきましたね。個人的にはとても嬉しいです。

でも、柴田柚菜を推している理由がもう一つありました。それは彼女の誕生日です。柴田柚菜の誕生日は3月3日で、あたしが高校時代に大好きだった乾さんと同じなのです。なんか、そんなところに縁というか、因果を感じているあたしです。

話はガラッと変わって、二枚目の写真はローソンで売っていたメロンパンです。買ってみました。

実はあたし、メロンパンって食べたことないんですよね。いや、正確に言えば、子供のころに一度だけ食べたことがあったのですが、回りがちょっと硬い、カサカサしたパンでして、その名称から、甘い果肉たっぷりの夕張メロンをイメージしていたあたしは「これのいったいどこがメロンなの?」と思い、「こんなのだったら二度と食べなくてもいいや」と心に決め、以来数十年、今に至るというわけです。

ところがそんなあたしが数十年ぶりにメロンパンを買ったのは、日向坂46のみーぱんこと佐々木美玲がラジオ番組でこのメロンパンを美味しいと言って大いに勧めていたからです。あたし、日向坂46では佐々木美玲が推しメンです。なので、みーぽんに勧められたのでホイホイと買ってしまったという次第。

これから食べてみます。果たして、数十年ぶりに、あたしのメロンパン嫌いは克服されるのでしょうか?

持続可能な恋ではなくて……

TBS系のドラマ「持続可能な恋ですか?」が終わりました。実は、このクールで唯一見ていたドラマです。なんとなく見始めて、そのまま見続けてしまったというのが実情ですが、そこそこ年齢が行ってからの恋愛、婚活ということで、若干の親近感を持って見てました。

ところで最近流行りの「持続可能」という言葉、「SDGs」とも言いますね。学校図書館でも蔵書を揃えるときのキーワードになっているくらい重要な言葉であり、考え方のようです。

「持続可能」な社会にするためにあたしたちは何をすべきか、どういう生活スタイルを目指すべきなのか、そんな話題がテレビや新聞、書籍にもあふれています。このまま進んだら人類は地球上で生きていけなくなる、という不安が多くの人に共有されているようです。

ただ、そんな議論を目にし耳にしていて、最近あたしは「人類は生き延びなければいけないのか?」と考えたりもしています。『生物はなぜ死ぬのか』という本がありますし、どうしてヒトや生物は死ぬのか、というテーマの本が目に付きます。SDGs的には、この先も人類は地球上で生きていきたい、人類以外の生物も滅びることなく生きていけるような地球にしなければ、という考えは理解できます。

ただ、その一方で、生き死にを繰り返すことで発展しているヒトや生物のことを考えると、人類自体が滅びる(死ぬ)のも当然のことではないかと思います。さらに言えば、この地球とか太陽系といったものも、いずれは死ぬ(爆発して消滅する?)のが当たり前なのではないかとも思います。

死んではまた生まれるという生物の流れを考えると、人類だけが滅びないというのはエゴなのではないか、むしろ大きな宇宙の摂理としては地球もろとも人類を滅ぼそうというのが既定の方針なのではないかと思うのです。こういう考え方も、世の中にはありますよね? 別にSDGsの取り組みに反対しているわけではないんです。ただ、こんな風にも思ってしまうのです。

年に一度のことなので

わが家の庭の家庭菜園で収穫した野菜たちです。

この暑さのせいなのでしょうか、大きさがまちまちです。傷もいっぱい付いていますし、果たして食べられるような代物なのでしょうか? 浅漬け、あるいは糠漬けですかね? 茄子はお味噌汁も美味しいでしょう。

以前にも書きましたが、地元の農協で買ってきた苗なのですが、母曰く、今年の苗はどうもよくないそうです。母の育て方がいけないのかも知れませんが、取り立てて昨年と育て方、世話の仕方を変えたわけもありませんから、やはり苗の問題なのでしょう、ということにしておきます。

そして二枚目の写真はお馴染み、ケンタッキーのフライドチキンです。高畑充希のCM「今夜ケンタッキーにしない?」に影響されたわけではありません。今日はあたしの誕生日なので、庶民のささやかな贅沢です。

ケンタッキーのフライドチキンを食べるのは、たぶん一年ぶり、否、それ以上の時間が空いているのではないかと思います。高いからなかなか庶民には手が出ない、というのもありますが、歩いて行ける範囲にケンタッキーがないので、気軽に買いに行けないというのが最大の理由なのです。

いや、それが最大ではないです。チキンであれば、実はセブンイレブンの揚げ鶏が意外とあたしの口に合っていまして、フライドチキン的なものが食べたいときはそれを買うことが多いからです。唐揚げが好きだけど生姜が苦手なので、市販の唐揚げは口に合わないことが多いと、このダイアリーでも書いたことがありますが、揚げ鶏は口に合うチキンの最右翼です。

というわけで、専らふだんは揚げ鶏を買って食べているあたしが、せっかくの誕生日なので奮発してケンタッキーのフライドチキンを買いに行って来たというわけです。

シュークリームのこだわり?

今日も書店回りです。今日は横浜の方へ行ってきました。

そんな書店回りの途次、ランドマークタワーにウルトラマンがいました。怪獣を倒した後なのでしょうか、いまにも飛び立とうとしています。

でも、このまま飛び立ったらランドマークタワーを壊してしまいますよね。どうするのでしょうか? でもウルトラマンって怪獣を倒すときに、怪獣のせいかもしれませんが、ウルトラマンも地球の建物を壊しまくりますよね。そこから考えれば、たぶんウルトラマンはランドマークがどうなるかなんて気にもせず、このまま飛び立ってしまうのではないでしょうか?

そんな書店回りの帰路、自宅のすぐ近くまで帰ってきて、近所のセブンイレブンに入りました。すると、ちょうどスイーツのフェアをやっていまして、一度に二つ買うと30円引きになるというので、この二品を買ってみました。

ちなみに右側はシュークリームです。あたしはシュークリームは、どちらかというとシューはパリッとしていて、クリームは生クリームが好みです。ただ、うちの母は生クリームはあまり好きではなく、カスタードクリームが好みのようです。つまりはコージーコーナーのシュークリームがドンピシャなのだと思います。

あたしもコージーコーナーのシュークリームは大好きですが、それよりもスワン型のシュークリーム、できれば生クリームのが大好きです。