ダブって買ったわけではありません

ちくま学芸文庫の『中国の城郭都市』を購入しました。こういうタイトルのものは、まずは買っておかないと、といつもの癖でポチッとしたわけですが、届いた書籍を見て、なんとなく見覚えがあるなあと感じました。

そこで同書をパラパラめくってみますと、かつて中公新書から刊行されたいたものだと書いてありました。というわけで、わが家の中公新書が並んでいる書架を見てみますと、案の定、中公新書版の『中国の城郭都市』がしっかり架蔵されておりました。

まあ、これくらいのことはしばしばあるので、「ミスった」とか、「買わなければよかった」といった後悔はまるでありません。文庫化にあたり一部の図版を変えたり、角道亮介氏の解説が付されたりと、まるまる同じではありませんので、これくらいはよしとしなければならないでしょう。

2023年9月9日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

もう27年!

本日、9月9日は重陽の節句。

いや、そうではなくて亡父の命日です。

ということは、このダイアリーでも毎年のように書いている気がします。

ちなみに、これも書いたことがあると思いますが、父の母、あたしの祖母も9月9日が命日です。父が子供のころ、確か10歳くらいで亡くなっているはずなので、あたしは当然のことながら会ったことはありません。父も写っていないような古い家族写真が一枚残っているだけなので、祖母がどんな人だったのか、あたしはイメージすることすらできません。

さて父ですが、晩年は介護が必要になっていたので、とはいえ亡くなったときは61歳でしたから、今も当時も相当に早い往生でしょう。最後の数年は入院したり自宅で世話をしたりで、金銭的にもそうですが、体力や精神面であたしも母も疲弊がピークに達しつつありました。9月9日に父が亡くなったときは、「もう十分面倒を見てもらっただろう」と思った祖母(自分の母親)が父を呼んだのだろうと思いました。

そんな父が亡くなってから今日で27年になります。まだ数年足りませんが、あたしの人生は父がいない年月が半分くらいになろうとしています。27年前の今日は月曜日でした。いつものように出勤して、しばらくすると勤務先に母から電話があり、父が入院している病院から電話があり、もう危篤だとのこと。あたしも急ぎ早退して病院へ向かいましたが、到着の一時間ほど前に父は息を引き取っていました。