ホラーではなかったと思います

WOWOWで放送された韓国映画「呪呪呪/死者をあやつるもの」を見ました。タイトルから韓国ホラーだと思った見始めたのですが、ホラーと言うよりもサスペンス、否、むしろアクション映画でした。

ストーリーは比較的面白く、新入りのアルバイトの少女が最初から曰くありげだったのが、そのまま後半に種明かしされましたが、スピーディーで武闘派なゾンビという設定は斬新でした。主人公の女性リポーターと共にゾンビに立ち向かう呪術師の少女が後半から登場して大いに働くのですが、この映画は既に放送されたドラマの続きなんですね。なんとなくこの少女のこれまでが気になる描かれた方でした。

それにしても製薬会社の不正、なんとなくバイオハザードのようです。ただあちらは製薬会社がゾンビを作りだしてしまったのですが、この映画はただの治験の失敗で、ゾンビを作り出したのはインドネシアから来た呪術師でした。あと呪術に詳しいという大学の教授がオタクっぽさもありつつ、意外と肝の据わった人物設定でした。ふつうは、臆病で足手まといなりがちなものですが、そうではありませんでした。そういう意味では、ゾンビにやられた警察官は多数いましたが、主人公の周囲の、役名のある人は誰も死んでいないというのは、この映画が主人公の命を狙った事件でもなければ、主人公が事件の原因であったわけでもないからでしょう。

版元品切れのようです

昨日の朝日新聞です。

「折々のことば」で取り上げられているのは明石海人です。明石海人って、ご存じでしょうか? 「あかし・かいじん」と読みます。たぶん読めない人も多いだろうと思ったのでしょう、朝日新聞も「かいじん」とルビを振ってありますね。

あたしは辛うじて知っていたのですが、それは何故かと言いますと、あたしの勤務先で『幾世の底より』という、明石海人の評伝を刊行しているからです。情けない話、この企画が出るまで、あたしも明石海人という人のことはまるっきり知りませんでした。

明石海人はハンセン病患者ですが、出身は沼津なんですね。沼津と言えば、あたしの妹家族が住んでいるところなので、なんとなく親近感を覚えます。ちなみに妹のところの姪っ子たちは学校で明石海人についてはなにも習っていないようです。聞いても知りませんでした。生家とか記念碑とか、沼津にはあるのでしょうか?

そして明石海人の作品は岩波文庫から『明石海人歌集』という本が出ているのですが、こちらは現在品切れになっているようです。岩波文庫は時々復刊をするので、この本も復刊されないかなあと密かに期待しているのですが、いまのところそのような気配はありません。

売れ残っている一冊が書店店頭に置いてないかと、営業回りの途次に探してみますが、目にしたことはありませんから、市場から消えてずいぶんと時間がたっているのでしょう。それとも岩波書店に問い合わせれば、倉庫に一冊くらいは残っているのでしょうか?