スガモプリズンの思い出

スガモプリズンについて語る前に、昨日の営業回りの途次、書店の方とお茶をした時に食べたスイーツをご紹介。あたしはプリンが好きなので、こちらをチョイスしました。

幼少のころから、決して裕福な家庭ではなかったので、プリンにクリームやフルーツが追加されたプリンアラモードという言葉に、得も言われぬ憧れがありました。

そう簡単に食べられるものでもなく、そもそもそういうメニューを出しているお店(フルーツパーラー?)などに入ることも稀な幼少期でしたので、こういうきらびやかなスイーツは垂涎の的でした。そんな思いが、還暦までのカウントダウンが始まったこの歳まで持続しております。

さて本題に戻ってスガモプリズンです。岩波新書で最近刊行された『スガモプリズン』を読みました。ただ、あたしの親戚に先の大戦に従軍した人はいなくて、スガモプリズンに収監された親戚はおりません。それでもスガモプリズンは気になってしまうのです。

それは何故かと言いますと、理由はあたしの幼稚園時代に遡ります。当時のあたしは巣鴨、駅で言いますと都営三田線の西巣鴨駅から徒歩数分のところに住んでいました。お婆ちゃんの原宿として知られる巣鴨地蔵通りに近い場所でした。そしてそこから池袋駅の南の方にある幼稚園に通っていたのです。もちろん通園バスが近所まで来ていましたのでそれに乗って通園していました。

普段は、三コースくらいあった幼稚園の通園バスで通っていましたが、週に一回、幼稚園のクラブ活動的なものがある日は全コースまとめて一台のバスで帰るのでした。そのバスが帰路の途中で大きなフェンスで囲まれた工事現場の横を通っていたのです。

幼心に、ここは何だろう、と思いつつ、バスに揺られて車酔いと闘っていたのが幼稚園時代の思い出です。そして時は流れ、まだあたしは子供時代でしたが、池袋に日本一の高層ビル(当時)であるサンシャイン60が出来上がりました。親から聞いたら、あの工事現場だったところにできたのがサンシャインだとのこと。幼き日の乗り物酔いが蘇ってきました(笑)。

そんなことからサンシャインを見ると工事現場のフェンスを思い出していましたが、ある時そこがもともとは刑務所だったということを知りました。それがスガモプリズン、戦犯が収監されていたところだと、徐々に知識も増えていきました。スガモプリズンというと工事現場のフェンスと乗り物酔いを思い出すのです。

そして、幼心にもうひとつ、池袋にあったのにどうして巣鴨プリズンと呼ばれていたのだろうということも大きな疑問でした。イケブクロプリズンではいけなかったのだろうかと。

こういうのもシノワズリ?

まずは温又柔さんの『真ん中の子どもたち』が新書版、Uブックスになって登場します。配本までいましばらくお待ちください。ちなみに、単行本に増補がありますので、単行本をお持ちの方もぜひ!

あたしは単行本の時に既に読んでいて、主人公が上海へ語学留学に行くのですが、あたしが初めて中国へ語学研修へ行ったのと、それほど年代が変わらないようなので、非常に親近感を覚えながら読んだことを覚えています。

続いては、華語文学シリーズ「サイノフォン」の第二巻、『南洋人民共和国備忘録』がまもなく発売になります。第一巻の『華語文学の新しい風』の刊行から少しインターバルが空いてしまったので、本当に「お待たせしました」という気持ちです。

第一巻も360ページというなかなか分量でしたが、この第二巻は550ページ超のボリューム、そこに24編が収録されています。どれから読んでも、それはタイトルの眺めながらのお好み次第です。

というわけで、今回は中華風(?)新刊のご紹介でした。

2025年10月21日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

いま注目すべきはハンガリー語か、ヒンディー語か?

今年のノーベル文学賞にハンガリーの作家クラスナホルカイ・ラースローが選ばれましたが、邦訳が手に入らないので他のハンガリー作家の文学作品やハンガリーそのものに対する関心が高まっているように感じます。

それを見越していたのかはわかりませんが、来月上旬に『ニューエクスプレスプラス ハンガリー語』の音声ダウンロード版が刊行となります。現代品切れとなっているクラスナホルカイ・ラースローの唯一の邦訳作品を手掛けた早稲田みかさんが著者の語学書です。ハンガリー語というのは語学マニアの方からも支持の高い、面白い言語だそうですので、関心や興味を持たれた方は是非。

と、そんな風にハンガリー語を推すべきかと思っていたところへ、突然は逝ってきたニュース。なんと人気アイドルグループ、乃木坂46の40枚目シングルのタイトルが「ビリヤニ」だと発表されました。ファンの間では「ビリヤニって何?」という声と共に、「インド料理のビリヤニのこと?」という声が沸き起こりました。

インド料理のビリヤニ、つまりヒンディー語ですね。実は上記ハンガリー語の語学書と同日の発売なのが『ニューエクスプレスプラス ヒンディー語』なのです。そして来月下旬には『パスポート初級ヒンディー語辞典』という日本初の、ヒンディー語の学習辞典の刊行も予定されています。

となると、乃木坂46人気にあやかってヒンディー語を推すべきなのでしょうか? いや、営業としてはどちらかではなく、どちらも推していくべきですね。来月は語学に追い風が吹いているはずです!

今日の配本(25/10/20)

まいにちふれるフランス語手帳2026

トリコロル・パリ 監修/ふらんす編集部 編

2026年はフランス語で手帳をつけませんか。月や曜日はもちろんフランス語で記載。フランスの祝日やその日の聖人名に加えて、折々のフランスを感じられるエッセイやひとことを掲載。まいにちフランスを感じることのできる手帳です。巻末には単語リストや日記に使える表現集付き。初心者でもフランス語で書く習慣が身につけられます。予定管理にもフランス語学習にも最適なこの手帳を相棒に、楽しく気軽にフランス語にふれてみてください。

まいにちふれるドイツ語手帳2026

マライ・メントライン 監修/白水社編集部 編

まいにちドイツを感じることのできる手帳。月ごとにドイツにまつわるエッセイを掲載。単語集付きなのでドイツ語学習にも最適。

まいにちふれるスペイン語手帳2026

スペイン語教室ADELANTE 監修/白水社編集部 編

まいにちスペインを感じることのできる手帳。月ごとにスペインにまつわるエッセイを掲載。単語集付きなのでスペイン語学習にも最適。

まいにちふれる中国語手帳2026

李軼倫、原田夏季 監修

まいにち中国を感じることのできる手帳。月ごとに中国にまつわるエッセイを掲載。単語集付きなので中国語学習にも最適。

これは一回で食べきれるのでしょうか? そして果たしてケーキと呼んでよいのでしょうか?

コンビニ・スイーツという言葉があります。コンビニが独自に開発したスイーツのことです。その一方、各メーカーがそのコンビニとコラボして開発し、そのコンビニ限定で販売しているスイーツもあります。そこまでではないものの、スーパーなどでは売っているのを見かけず、たまたまコンビニで見つけることができたスイーツというのもあります。

もちろんコンビニにしろスーパーにしろ、だいたい近所にある決まったところにしか行かないので、目睹できる範囲は極めて限られたものになりますが。

そして、この週末に近所のセブンで見つけたのがこちら、「ずっしりプリンケーキ」です。セブンイレブンのマークが印刷されていないので、コラボスイーツではないようです。

パン祭りで知られるヤマザキのスイーツですが、その名のとおり、本当にずっしりとした重さです。こんなに重いとは予想外でした。

スポンジに挟まれて見えているのが、細長いプリンです。プリンと言えばカップに入っているものでしょうが、こんなに板状に長いプリンは見たことがありません。

長い長いプリンの下には、カラメル味のクリームが蒲団のようにプリンの下に敷かれています。何か大きさが比較できるものを横に置いて写真を撮ればよかったのですが、とにかくなかなかの大きさ、そして重さがあります。

この手のジャンルでは有名な「まるごとバナナ」がありますが、それよりも少し大きく重いです。バナナがスポンジの生クリームの中に埋もれているのに対し、こちらのプリンはスポンジからはみ出ていますので、まるごとどころの騒ぎではありません。

これだけの大きさですので、とてもスイーツは別腹というレベルではありません。そもそもおやつの時間に食べるにしても、これ一つを一回で食べきるのはなかなか重いでしょう。あたしも二回に分けて食べたくらいです。

ケーキと言うとショートケーキのように、皿に載るようなサイズをイメージしがちですが、これはそんな生易しいものではありません。人によってはこれ一つで一回の食事代わりになってしまうのではないでしょうか。

いまホットなのは移民?

各社の新書は、その時々話題になっているものを取り上げることが多いので、各社から似たようなタイトルの新書が刊行されることがよくあります。ここ最近ですと「豊臣秀長」で検索するといったい何冊の新刊が刊行されたことでしょう。新書の他にも単行本、選書などでも出ていますが、来年の大河を控え追い切れないくらいの点数が刊行されています。

そして、ここ最近目に付くのが「移民」です。

まず集英社新書から『国家と移民』が刊行されています。この本は日本における外国人労働者の過酷な現状について書かれた一冊のようです。人口減少に悩む日本にとって移民問題は避けて通れない課題なのでしょう。果たして50年後の日本の人口構成はどうなっているのでしょうか。

そして、ちくま新書からは『ニッポンの移民 増え続ける外国人とどう向き合うか』が刊行されています。

これもタイトルからもわかるとおり、日本における移民の問題を取り上げている一冊です。先の参院選では移民反対、外国人排斥的な論調が強まった感があります。文化も生活習慣も異なる外国人が近所に増えたら、やはりなんとなく不安に感じるものなのでしょうか。

そして新書ではありませんが、もうまもなくあたしの勤務先からも『移民/難民の法哲学 ナショナリズムに向き合う』という新刊が刊行になります。

本書もやはり現今の日本における移民問題をテーマとして、そこに哲学的・社会科学的な基礎を構築しようとするものです。それにしてもこうして新刊が増えてきますと、書店でもちょっとしたコーナーが作れるし、ミニフェアができそうですね。

話は変わりまして、営業回りの途次、少し前にこのダイアリーで話題に出した一品を食べました。それが箱根そばで「のどぐろ天と舞茸天」のうどんです

写真の上の部分に写っているのが舞茸天でなかなかボリューミーでした。あたしは舞茸が好きなので美味しくいただきました。そしてその左に写っているのがのどぐろ天です。本当にのどぐろなのか、他の魚ではないのか、あたしにはよくわかりません。ただ魚だということがわかるくらいです。

やはり金沢でいただいたのどぐろとは全くの別ものですね。値段が異なりますから、当たり前と言ってしまえば当たり前なのですが。

いろいろと落手

世の多くの方はスーパーの味見コーナーが大好きのようですし、試供品が配布されていると、何はなくとももらってしまうという人も多いみたいです。かくいう、あたしもTAKE FREEは大好きです。

不景気だと言われる本屋さんにも、無料配布しているものが意外と置いてあるもので、そんなものをもらってくるのはあたしの密かな楽しみでもあります。こちらもその一つです。

紀伊國屋書店出版部70周年の記念冊子です。多くの人がよく知っている紀伊國屋書店は2027に創業100周年だそうですが、出版部があることを知っている人はどれくらいいるのでしょう? ベスト&ロングセラー『愛するということ』と言えば思い出していただけるでしょうか?

続いては,NHK出版新書『哲学史入門』の副読本です。全4巻の内容をさらに深く広く理解するための副読本が紹介されています。

本の後ろの方に参考文献が載っていたりしますが、もう少しどういう本なのかを説明しながらの文献リストになっています。こういう文献紹介は、それを読んでいるだけでも楽しくなってきますね。これを無料で配布しているなんて驚きです。

最後は無料配布の小説です。京王線の仙川駅を舞台にした作品のようです。地元に実在するお店が登場しているようで、巻末に「登場したお店」が紹介されています。

また駅ビルのテナントで使えるクーポン券や調布のイベント情報も載っていて、これまた「無料で配布してしまっていいのでしょうか」と思えるような冊子です。

小説だけですと30頁くらいなので、通勤・通学の片道で読み終わってしまえるでしょうし、学生さんなら学校でやっている「朝の読書」にも持って来いだと思います。冊子表紙は仙川駅前、改札を出て右へ折れたところのスケッチですね。よく見慣れた風景です。ふだんはもっと歩いている人が多いような気もしますが。

ちなみにこの『あの駅に願いをこめて』仙川編は第三話で、第一話が吉祥寺、第二話が南大沢で既に公開されています。