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Rockfield's Diary
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今日の配本(25/07/11)

パスポート初級チェコ語辞典
金指久美子、黒田龍之助 編
収録語彙数は約7500語。全見出し語に用例を付し、実際の使い方を明示。用例は固有名詞以外すべて、本書見出し語だけで構成。必要最小限の見出し語でも組み合わせ次第でさまざまな表現ができることを実感できる。文法をひととおり学び終えて、チェコ語で何か読んでみたいと思っている学習者に最適な辞書。祝日や色彩、調味料や成績評価などのテーマ別単語を適宜掲載。巻末には名詞や形容詞、動詞などの変化表完備。発音練習問題も用意。日本語・チェコ語索引は約2000語。
92頁です

『本と歩く人』を読み終わりました。はっきりと書いてはなかったと思いますが、舞台はドイツの町・ケルンですよね。それとも、モデルにした町はあるけれども、あくまで作品としては架空の町を舞台にしているのでしょうか。あたしがヒントになる部分を読み飛ばしてしまっているのですかね?
それはともかく、この『本と歩く人』は本をこよなく愛する人ならきっと好きになること間違いなしです。でも読み終わってみて思ったのは、いい年をしたおじさんとこまっしゃくれた少女の友情物語だったのではないか、ということです。
一人暮らしで、後は老いてゆくのみという、ちょっと寂しげな主人公カールと9歳の女の子が対等なパートナーとして、本を媒介に友情を育んでいく物語だというのが、現在の感想です。そしてカバーの画像も、92頁から96頁のシーンをそのまま映像化したと思われ、カバーを見ていると二人の会話が聞こえてくるような気がします。
そして2024年にはドイツで映画化されているこの作品、なんとか日本でも公開されないものでしょうか。ちょうど『アテネに死す』の映画版「ボイジャー」が現在公開されているタイミングなので、『本と歩く人』も日本で見られるととても嬉しいのですが。そのためには、まずはこの本が大ヒットさせないとなりませんかね。
目指せ、86万部!

早々と二回目の重版が決定した『本と歩く人』ですが、同書はドイツのベストセラー小説で、60万部を超えているヒット作品なのだそうです。
その『本と歩く人』を読み終わって、温かい気持ちになっているのですが、続いて読み始めたのは『雨上がりの君の匂い』です。こちらはフランスの作品で、河出書房新社から刊行されています。
そしてこの『雨上がりの君の匂い』も帯には60万部のベストセラーと書いてあります。いみじくも独仏それぞれで60万部のベストセラーを続けて読むことになったわけです。
ちなみにドイツの人口は8400万人ほど、フランスの人口は6800万人ほどなので、フランスの60万部の方が割合としてはちょっと高いわけですね。日本の人口は1億2000万ほどですので、人口比で考えると『本と歩く人』は60万部以上、恐らく86万部くらい売らないとなりませんね。
近刊情報(25/07/09)

『ムーア人による報告』を読んだ日本人の報告

先日、朝日新聞の読書欄でも紹介された『ムーア人による報告』を読了しました。16世紀のスペインによる新大陸探検隊(征服隊?)の行程を描いた作品です。
ナルバエスが率いたこの探検隊はほぼ全滅し、8年後に生き延びた四名が現在のメキシコにあったスペインの植民地に辿り着き、探検隊の顛末を報告したものが公式記録として残っているそうです。これは史実です。そして生き残った四名のうち三名なスペイン人なのですが、残る一人がスペイン人に奴隷として仕えていたアフリカ人(ムーア人)だったというのも史実です。
公式記録はスペイン人によるもので、当然のことながら自分たちに都合のよい記述になっています。そこで著者は、たった一人のムーア人、エステバニコも探検記録を残していたという設定で描いたのが本作となります。
ウィキペディアにある「エステバニコ」の項によりますと、彼は8年間のインディオ暮らしの経験を買われ、次の探検隊の案内人になったけれどもインディオによって殺された、ということになっています。しかし著者は想像を逞しくして、彼のその後を希望に満ちたものに仕上げています。
作品はとても長い物語ですが、中だるみもなく、グイグイ読ませる作品です。当時のアメリカからメキシコにかけての地理があたしの頭に入っていなかったので、地名に少し手こずりましたが、メキシコ湾をめぐる北中米をウロウロしていたのだな、くらいの想像力で一気に読み通せました。
むしろ問題なのは、あくまで個人的な問題なのですが、ちょうど同時並行で読んでいた『アテネに死す』も中米が舞台となっている箇所があり、話と地理がゴッチャになってしまったことです。でも、どちらの作品も本当に読みやすく、引き込まれる作品でした。
ところで探検ものなので、過酷なシーンや描写もあります。食人のところなどは読むのがつらくなる人もいるのではないでしょうか。そういう点では同じ《エクス・リブリス》にある『緩慢の発見』と通じるものがあります。こちらも史実をベースとしたフィクションという共通点もあります。是非読み比べてみてください。