今日の配本(21/06/09)

ハワイ語で話そう

古川敏明、土肥麻衣子 著

ハワイに息づくことばを学びませんか。やさしい解説と練習で、会話と文法の初歩を身につけます。学習に便利な単語リスト付き。

100語でわかる旧約聖書

トーマス・レーマー 著/久保田剛史 訳

「旧約聖書のうちで一度に書かれた書はほとんどない。いずれの書も、長い歴史にわたる伝承と修正の産物である」(本書「編纂者」より)。パピルスや羊皮紙、犢皮紙に書かれた聖書は、その耐用年数ゆえに新たな巻物に書き写さなければならず、複写のたびに、何かが追加されたり削除されたり、修正が加えられる機会となる。「こうした修正は、書記とよばれる編纂者たちの仕事であった。書記たちは特定の巻物に携わり、新たな政治・神学的状況を考慮しつつ、テクストを加筆して伝承していた」(同前)。本書は、こうした聖書の成り立ちや、アブラハム、モーセなどの重要人物、天地創造やバベルの塔、ソドムとゴモラといった逸話、エジプトやエルサレム、シナイなどの地域のほか、モチーフ、社会的風習や宗教的儀礼など、多面的な角度から聖書全体を概観する。

新刊も既刊も!

後ろに寄りかからせなくても自立するほど分厚い本が4冊。よく見れば、すべてスターリンの評伝です。

右の三冊は、かつて刊行したもので、それぞれバラ売りしていますが、3冊で1セットのようなスターリン伝です。

一番左の一冊は、このたび刊行した最新のスターリン伝です。こちらは一冊でスターリンの生涯を追っていますので、手軽にというほど薄くて軽い本ではありませんが、まず手に取るなら簡便かも知れません。最新の史資料を駆使して書かれていますので、お薦めです。

さて、話は変わって、書店の店頭で無料配布されている小冊子『BOOKMARK』の最新号(18号)に、あたしの勤務先の書籍が紹介されていました。「英語圏以外の本特集2」として『シャルロッテ』『俺の歯の話』『忘却についての一般論』の3点が載っています。

それぞれフランス、メキシコ、アンゴラ出身の作家の作品です。

なかなか海外旅行へ行けない昨今、海外小説を読んで外国へ行った気分を味わうのも一興ではないでしょうか?

5月後半から6月初めのご案内

5月後半から6月初めにかけてご案内したチラシをまとめて掲載いたします。

  

まずは『三体』の発売でますます盛り上がっている中国SFブームにあやかって『中国・アメリカ 謎SF』です。続いては、今年生誕510年を迎えるヴァザーリの関連書籍です。そして帯を一新して重版になりましたロングセラー『グローバリゼーション・パラドクス』です。

  

四つ目は、毎月恒例の「今月のおすすめ本」です。今回はUブックスのロシア文学を特集してみました。五つ目は、刊行から半年たつかたたないかで重版となった、文庫クセジュの『スピノザ入門[改訂新版]』です。六つ目は、今年生誕120年になる明石海人の評伝『幾世の底より』です。

 

七つ目は、生誕150年を迎えるプルーストの関連書籍、最後は没後140年になる伝説のアウトローを描く『ビリー・ザ・キッド全仕事』です。

残るはウズベク語?

今朝の朝日新聞に東京外国語大学出版界から刊行された『28言語で読む「星の王子さま」 世界の言語を学ぶための言語学入門』に関する記事が載っていました。あの名作『星の王子さま』が世界28の言語で読めるわけですから、語学の出版社の人間としては気になるところです。

ちなみに、28言語とは以下のとおり。

1.英語 2.ドイツ語 3.フランス語 4.イタリア語 5.スペイン語 6.ポルトガル語 7.ロシア語 8.ポーランド語 9.チェコ語 10.中国語 11.朝鮮語 12.モンゴル語 13.フィリピン語 14.マレーシア語 15.インドネシア語 16.カンボジア語 17.タイ語 18.ラオス語 19.ベトナム語 20.ビルマ語 21.ベンガル語 22.ヒンディー語 23.ウルドゥー語 24.ペルシア語 25.アラビア語 26.トルコ語 27.ウズベク語 28.日本語

話せるとか読めるといったことはおくとして、これらの言語はあたしにとって《ニューエクスプレスプラス》でお馴染みの言葉ばかりです。すべて刊行しています。

と思ったところ落とし穴がありました。27番目にある「ウズベク語」です。ウズベク語は《ニューエクスプレスプラス》では未刊行ですし、以前の《ニューエクスプレス》《エクスプレス》時代にも刊行されていません。

となると、次の《ニューエクスプレスプラス》は「ウズベク語」でしょうか?

2021年版なのです

あたしの勤務先はブックカタログを三種類作っています。ご覧の写真の三つがそれです。

毎年先陣を切って春先に出来る時点・語学書のカタログ、5月に出来上がる文庫クセジュと白水Uブックス、二つのシリーズを収録した新書カタログ、そしてこのたび出来てきたのが、上記以外の一般書籍を収録しているブックカタログです。

2021年版とはいえ、既に半年近くが過ぎようとしているこの時期に出来てくるなんて、個人的には「2021-2022版」に変更した方がよいのではないかと思っていますが、如何でしょう?

観るもよし、読むもよし!

本日の朝日新聞夕刊です。

「なんだ、演劇の話か……」と思われた方も多いと思いますが、右側の『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』はあたしの勤務先から書籍として刊行されていますし、左側の『虹む街』も今月中旬にあたしの勤務先から刊行予定です。

どちらも上演を控えているわけですが、このご時世、劇場へ足を運べないという方は、ぜひ書籍で雰囲気なりとも味わっていただければと思います。

今日の配本(21/05/31)

フランス語のABC[新版]

数江譲治 著

本書は刊行以来20万部を誇るロングセラー。枝葉にあたる部分は極力削ぎ落とし、最重要事項を適切な例文とともに簡潔に解説、またひとりでも着実に学べるよう配慮されている。①音声アプリとカナ表記で発音をしっかりサポート、②文法知識が身についたかを確認できる各課練習問題、③使用頻度の高い基本単語950語を厳選して使用(巻末には単語集)、④目次からも索引からも探せる、一生モノのリファレンス。学ぶ人の身になって書かれた、初級文法書の決定版!

マオとミカド
日中関係史の中の「天皇」

城山英巳 著

「支那通」からチャイナスクールまで、帝国陸軍から自民党・共産党まで、蒋介石や毛沢東と渡り合い、大陸を暗躍した人々の群像。

スターリン
独裁者の新たなる伝記

オレーク・V・フレヴニューク 著/石井規衛 訳

スターリンから直に由来する新公開史資料に基づいた画期的な大作。ロシアの世界的権威による、学識と読みやすさを兼ね備えた圧巻の書。

ビザンツ 驚くべき中世帝国[新装版]

ジュディス・ヘリン 著/井上浩一 監訳/足立広明、中谷功治、根津由喜夫、高田良太 訳

千年にわたる歴史を、政治・宗教・文化・経済など28のテーマを通して、西欧やイスラームとの関係とともに立体的に解説する。

鶴屋南北未刊作品集 第一巻
勝俵蔵篇

古井戸秀夫 校訂・編集

南北襲名以前より、江戸の新しい世話狂言を確立した勝俵蔵の未刊行作品群を、第一人者が半生をかけて蘇らせる、驚きの綯い交ぜの世界。

なんとなく不思議な縁を感じます

来る7月5日は明石海人の生誕120年です。

たったいま「生誕120年」と書いたので「明石海人」が人の名前だとわかっていただけたと思いますが、そうでなかったら「明石海人」という四文字を見て、どのようなことをイメージされたでしょう? いや、それはちょっとバカにしすぎですかね。

身近なところでは、岩波文庫に『明石海人歌集』がありますが、岩波書店のウェブサイトを見ると現在品切れのようです。残念です。

ウィキペディアにも立項されているほどの著名人ではありますが、現在の日本ではそれほど馴染みのない人物かも知れません。

岩波文庫のタイトルからもわかるとおり明石海人は歌人で、ハンセン病を患い、38歳で亡くなりました。死後に出版された歌集の『白描』はベストセラーになったとウィキペディアに書いてあります。

当時のことですから、ハンセン病患者は隔離されます。明石海人も各地を転々とし、最後は岡山の長島愛生園で亡くなったそうです。

そんな明石海人の評伝を、あたしの勤務先では出していまして、それが『幾世の底より 評伝・明石海人』です。重厚な一冊です。これを機に本書を少しでも世に広めるべく営業したいと思います。

ところで、この明石海人の出身は静岡県の沼津市です。なんと妹家族の住む、あの沼津です。これはなんといえぬ縁を感じます。もちろん、妹家族は誰も明石海人の名を知らないと思いますし、沼津市に彼の記念館があるという話は聞いたことがありません。辛うじて歌碑が建てられている程度のようです。

二点ほど載っています

今朝の朝日新聞です。

読書欄のトップ記事に『不法移民はいつ〈不法〉でなくなるのか 滞在時間から滞在権へ』が載っていました。本書の特徴は

移民論の「古典」として内外で参照される1冊である。その主張は極めて明快で、5年以上滞在している不法移民には「滞在権」が付与されるべきだと説く。著者自身はもともと開放国境論を主張して、移民正義論を打ち立てた世界的権威。移民問題の深刻化を背景に本書の刊行に踏み切った。日本でも移民は焦点として浮上しつつある。本書は、日本の読者向けに移民にアプローチするための読書案内、アメリカ移民法史年表とともに、井上彰、谷口功一、横濱竜也各氏による座談会「危機の時代の移民論」も付した。

といったものです。アメリカの大統領がオバマからトランプに代わって、移民に対する政策がずいぶんと変わりましたが、そんなアメリカでも読まれている一冊で、コロナで海外との交流が途絶えているこの一年ではありますが、コロナが収束すれば移民が増えることは間違いないであろう日本でも必読の一冊です。

さて、朝日新聞の別刷beの巻頭インタビューは今尾恵介さんでした。記事の中には『地図で読む戦争の時代』が取り上げられていましたし、担当編集者のコメントも載っています。

残念ながら、同書は現在、在庫僅少なのですが、今尾さんの著作は他にもたくさん出していますので、タイトルから気になったものをチョイスしてみては如何でしょうか?

最後に、今朝の朝日新聞には野口英世に関する記事が載っていました。この記事と直接関係するわけではありませんが、あたしの勤務先からは『野口英世の母シカ』という本も出しています。こちらも是非どうぞ!