来月、スタートです

来月17日から東京ステーションギャラリー《開校100年 きたれ、バウハウス》展が始まります。

9月6日までの長丁場、約一ヶ月半という会期、そして会場が東京駅という好立地、それなりの人が参観するのではないでしょうか? 都内各所にポスターが貼られることでしょうから、自粛期間が明け何か展覧会でも見に行きたいなあと思っていた人にとっては格好のイベントの一つでしょう。

そして、既にこれに呼応するかのように、『バウハウスってなあに?』の注文が伸びています。ここ最近の出荷冊数は驚異的な伸びです。

とはいえ、やはりまだ展覧会に気づいていない書店もあるでしょうし、発注しなきゃと思いつつも忘れていた書店員の方もいるでしょう。なので、こちらからちょっとご案内です。

バウハウス関連の書籍、多いとは言えなくとも、そこそこ出版されています。ただ専門的で高額なものが多いので、子供にも理解でき、お値段も手頃な本書は、まず最初の一冊としてもっともふさわしいと思います。

今日の配本(20/06/24)

ピジン・クレオル諸語の世界
ことばとことばが出合うとき

西江雅之 著

ピジン、クレオルはいかに生まれ、どのように形成されていくのか。異なる言語の出合いをとおして人間の言語とは何かを考える。

ナポレオン戦争
18世紀の危機から世界大戦へ

マイク・ラポート 著/楠田悠貴 訳

初めての世界大戦にして、初めての総力戦はいかに戦われたか? 師団の創設からトリアージの開発まで、すべてを変えた戦争の全体像。

第二弾と言いますか…

本日の朝日新聞読書欄で、新刊『英語原典で読む現代経済学』が紹介されました。同書の目次を簡単にご紹介すると

第1章 E・H・カー/第2章 フリードリヒ・A・ハイエク/第3章 カール・ポランニー/第4章 シュンペーター/第5章 サムエルソン/第6章 フリードマン/第7章 ガルブレイス/第8章 知識人と社会主義/第9章 シュンペーターの民主主義論/第10章 ニュー・エコノミックスと古き良き時代/応用編 経済英文の読み方(1) サムエルソン=ノードハウス/応用編 経済英文の読み方(2) ハイルブローナー=ガルブレイス

という構成です。「現代」とは謳っていても、変化の激しい経済学の世界では「現代」も常に過去になっているのでしょうが……

記事中にもありますように、本書は既刊『英語原典で読む経済学史』の続編的な作品です。こちらの目次は

第1章 アダム・スミス/第2章 デイヴィッド・リカード/第3章 ジョン・スチュアート・ミル/第4章 限界革命/第5章 アルフレッド・マーシャル/第6章 ケインズ革命前夜/第7章 ケインズ

です。いずれもタイトルどおり、それぞれの経済学者の主要著作の原文を英日対訳で掲載しています。原文で味わいたい方、でも原書を読むのはちょっとしんどい、という方にお薦めです。

新訳もスタートしたことだし

来月上旬に刊行予定の『ホーム・ラン』の著者はスティーヴン・ミルハウザーです。

あたしの勤務先ではミルハウザーの作品を何点も出しているので、新刊刊行の機会にミルハウザー・フェア、あるいはちょっとしたミルハウザー・コーナーを作ってみるのは如何でしょうか? そんなつもりで注文書を作ってみました。

またそのミルハウザー作品の訳者は柴田元幸さん。ちょうど本日の朝日新聞の夕刊で『ガリバー旅行記』の新訳が第二回目ですね。海外文学好きであれば柴田元幸の名前を知らない人はいないと思いますが、朝日新聞の読者という分母で見るとまだまだ知らない方もいらっしゃるのではないかと思います。

“朝日新聞連載の『ガリバー旅行記』の訳者・柴田元幸さんの翻訳で読む海外文学”なんていうフェアはどうかと思い、ひとまずあたしの勤務先から刊行されている書籍の注文書も作ってみました。

合わせてご活用いただければ幸いです。

重版が決まりました!

白水Uブックスの新刊『フラッシュ 或る伝記』の重版が決まりました。

本書は、ヴァージニア・ウルフの作品ですが、犬を主人公としているので、ウルフのファンではなくとも犬好きであればちょっと気になってしまうのではないでしょうか?

重版は来月上旬には出来予定で、初版は現在在庫僅少となっています。書店店頭にはまだまだ並んでいるはずですので、興味を持たれた方は早めに書店でお買い求めいただければ幸いです。

ちなみに、犬が主人公と書きましたが、犬種はコッカー・スパニエルです。明記はされていませんが、19世紀のイギリスが舞台の作品ですので、アメリカンではなく《イングリッシュ・コッカー・スパニエル》の方だと思われます。

シャルロッテとシャルロッテの絵手紙

ここ最近であたしがもっともお勧めするのが『シャルロッテ』です。

フランスの作品ですが、内容はアウシュヴィッツで命を落としたユダヤ人天才画家シャルロッテの生涯を追想するものです。詩を読んでいるような、切れのよい文章スタイルで長篇ではありますが、どんどん読み進められる作品です。そして、あたしは不勉強にもシャルロッテという存在を本書を読むまでまるで知らなかったのです。いや、たぶん多くの日本人がそうだったのではないでしょうか?

しかし、シャルロッテは是非たくさんの日本人に知って欲しい人物の一人です。とはいえ、いきなり海外文学の長篇では、いや長篇と言うほど長くはないのですが、それはそれなりに読み慣れているあたしだからの感想かも知れませんが、分量の割りにどんどん読めることは間違いありませんので、是非とも手に取っていただきたいところなのです。

ただ、それでも海外文学はちょっとなあ、という方にお勧めなのが写真の右側の本です。あたしも読後にシャルロッテについて検索していて知った本、『シャルロッテの絵手紙』です。2015年にこんな本が日本で出版されていたのですね。

同書は、シャルロッテの遺した絵画を元に、あくまで日本人の著者がシャルロッテが日本人に語りかけるという形を取ったもので、本文はシャルロッテが書いたものではありません。シャルロッテの手になるのはほとんどのページに載っているイラストの方です。シャルロッテの手頃な画集などが日本にない以上、彼女の作品を見るには本書くらいしか手段はないのではないでしょうか?

新刊『シャルロッテ』を読んで、彼女の作品を見てみたいと思った方にはうってつけの本かも知れません。

ウェブで紹介されました!

フィギュアスケートの町田樹さんの著作『アーティスティックスポーツ研究序説』が好調です。

現役選手時代からの熱心なファンの方が購入されているのだと思いますが、内容は町田選手の写真集でもなければエッセイや手記といったものではありません。純然たると言っては言いすぎかも知れませんが、本書は研究書です。

しかし、これまでアーティスティックスポーツを学術的に考察したものがなかったからなのでしょうか、そういう方面からも注目を集めているのかも知れません。

いずれにせよ、派手ではないのですが、客注がそれなりに伸びていますし、ここへ来て朝日新聞と毎日新聞のウェブでもインタビュー記事が載りました。町田選手には興味はなかったけどアーティスクティックスポーツには興味があった、という方の需要が高まってくるのではないでしょうか?

第三回かしら?

昨日の朝日新聞夕刊です。

あたしの勤務先の編集者が登場している「編集者をつくった本」のコーナー、今回が三回目でしょうかね?

今回はますます文章が世界観に入っていってしまっているような……、当人を知っている人には面白く読める記事です。本人が直接語っている口ぶりが目に耳に浮かんできます。

さて、これは全三回なのでしょうか? あるいは今月いっぱい、つまりもう一回くらいあるのでしょうか?