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Rockfield's Diary
Rockfield's Diary
今日の配本(25/07/23)

日活向島撮影所
井上秀樹 著
浅草から見て隅田川の対岸の上流、白鬚橋の東詰、巨大な団地沿いに建つ桜堤中学の校庭脇には「近代映画スタジオ発祥の地」なる小さな案内板があり、かつて東洋一のグラス・ステージを誇る撮影所があったと記されている。大正二(一九一三)年、創業翌年の日活が、夢野久作の父である当時の政界の黒幕、杉山茂丸の土地を買い入れて建設したもので、「キネマの天地」で知られる松竹の蒲田撮影所より七年先んじていた。
近刊情報(25/07/22)

チラ見?

この三連休にドラマのイッキ見をしたと、このダイアリーに書きました。その「イッキ見」という言葉で思い出したのは、どこぞの市長の学歴詐称疑惑で登場した「チラ見」という単語です。卒業証書をチラッと見せたとか、見えなかったとか話題になっていましたね。
実はあたしも、その話題の東洋大学出身ですので、大学の卒業証書は持っています。ちょっと縁が褪色してしまっていますが、ちゃんと保管してあります。本当に卒業しているのであれば、あの市長さんも同じものを持っているはずです。
そして見えたのか見えていなかったのか問題になっている中身ですが、それが二枚目の画像です。
あたしは文学の中国哲学文学科を卒業したのですが、その後の学部学科改編で、現在は東洋思想文化学科になっているようです。あたしがの学生時代は哲学科、インド哲学科、中国哲学文学科で「三哲」と呼ばれていたものです。どうやらインドと中国が合わさってしまったようですね。
ちなみに、あたしはそのまま大学院に進みまして、修士課程を終えています。当時は博士後期課程がなかったので、そのまま就職しましたが、もしあたしの学生時代に博士後期課程が存在していたらさらにその先へ進んでいたでしょうか。もちろん、あたしの実力不足で後期課程に進めない可能性もあったと思いますが。
そして修士課程の場合は卒業証書ではなか卯、修士の学位記を授与されています。それが三枚目の画像です。あたしの修士二年間の間に学長が替わっているのがわかります。神作光一先生は日本文学、菅沼晃先生は仏教学が専門だったと記憶しています。専門外なので授業を履修したことはありませんが、懐かしい名前です。
マイナーな時代に光を当てる?

日本で応仁の乱とか観応の擾乱とか、室町時代が注目されるようになったのはいつごろでしょうか。もちろん中世に興味を持つ人は以前からいましたけど、源氏三代や楠木正成など武士の活躍や足利義満の金閣、そんな輝かしい、比較的派手なところが中心だったような気がします。
少なくとも、あたしが小中高で歴史を学んでいた当時は、専門家の世界はいざ知らず、一般的にはそんな感じでした。一般向けの歴史雑誌などの特集も戦国や幕末が中心で、室町時代が扱われることなんてほとんどないように記憶しています。
あたしが専門に学んでいた中国史も同様です。諸子百家が活躍した春秋戦国時代、楚漢興亡の史記の時代、そして三国志が中心だったと思います。王朝を創始したファーストエンペラーの出世譚はそれなりに興味を惹きますが、やはり日本史同様、地味な時代は不人気なのか書籍の刊行も少なかったものです。
こういう書き方をすると、その時代に興味を持っている方や専門家の方には失礼かも知れませんが、それがこの数年ずいぶんと様変わりしました。そんな象徴的なものの一つが最近刊行されたハヤカワ新書の『五胡十六国時代』です。あたしが学生時代を思い返すと、気軽な新書で「五胡十六国」をタイトルとするような書籍が刊行されるなんて想像もできませんでした。
数年前には中公新書から『南北朝時代』というタイトルも刊行されています。こちらは日本の南北朝時代ではなく、中国の南北朝時代です。五胡十六国時代に後、隋唐へと続く時代を扱った一冊です。この本が刊行された時にも、まさか中公新書からこんな時代を扱った中国史の本が出るなんて、と思ったものです。
こうなると五代十国とか遼金元史といったタイトルの新書が刊行される日もそれほど遠くないのではないでしょうか。密かに期待しております。もちろん時代だけでなく、これまであまり脚光を浴びてこなかった人物や事件に関する本も大いに期待したいところです。
さて、日本史では戦国と並ぶ人気の時代、幕末に活躍した坂本龍馬の故郷、高知県の酒を買ってきました。土佐酒造の桂月です。土佐で桂と聞けば桂浜を思い浮かべますが、月の名所でもあるのですね。同社のウェブサイトに桂月の由来として書いてありました。読みやすい日本酒ですね。
イッキ見!

しばしば芸能人などが休みの日にドラマをイッキ見したと言っているのを聞いても、そんなに見続けられるものだろうか、と思っていました。特に海外ドラマですと、数十回にも及ぶドラマが多いですので、一日に果たして何話見られるのか、そうなると全部見終わるのに何日かかるのか、などと計算してしまいがちです。
そんなあたしがこの土日でイッキ見をしてしまいました。それは昨年放送されていた「全領域異常解決室」です。実際に放送されていた当時は見ていませんし、そんなタイトルのドラマがあったような、くらいのおぼろげな記憶しかなかったのです。ただネット配信で暑気払いに背筋も凍えるようなホラー映画を見ようと探していた時にふと目に留まったので第一話を見てみたらはまってしまったという次第です。
もう少しホラーテイストの作品かと思っていましたが、神々の闘いでした。これまでも「SPEC」など異能者を主人公にしたドラマは数多くありました。たいていはいわゆる超能力者の闘いでしたが、このドラマは異なります。上に書いたような神の闘いなのです。
神というのは、日本の八百万の神々のことで、それら神様の魂がいつの時代にも生き続け、人間の姿で人間社会のなかで暮らしている、そうして人間を見守っているという背景があります。そんな現代社会で堕落した人間を葬り去り、新しい世の中を作り直すのだという「ヒルコ」によるテロが始まり、主人公をはじめとする神々が人間とこの社会を守ろうとするわけです。
異能者を日本古来の神に設定したところは面白いと思いましたし、その一方でAIを駆使した情報戦も面白いものでした。続編か映画化がありそうなエンディングでしたが、果たしてそんな話は進んでいるのでしょうか。
個人的に思うことは、天照大神は出て来ないのかなあ、ということや伊勢を中心とした天皇系の神と出雲などをごっちゃにしているのはどうなのだろうか、ということです。それに神々の機関であるならば、国の機関ではなく皇室直属の機関である方がふさわしいと思いますが、さすがにそんな設定はいろいろなところからクレームが入りそうですね。
あと、あたしがイッキ見できたのは、全10回という回数もちょうどよかったのかもしれません。