本日、見本出しです。(6月24日配本予定)
カテゴリーアーカイブ: 営業部だより
お勧めします
収まるどころかヨーロッパにまで波紋を広げているアメリカの人種差別反対デモ。
なんとなく対岸の火事、他人事のように感じている日本人も多いのかな、とも思いますが、その東京でもデモが行なわれました。
となると日本人としても海の向こうの話で済ますわけにはいきません。やはりその歴史、根っこに何があるのか知らないとならないでしょう。そこで『業火の試練 エイブラハム・リンカンとアメリカ奴隷制』は格好の入門書になると思います。来る6月19日はアメリカ全土で奴隷制が禁止になった日です。このタイミングで書籍を揃えてみるのもよいのではないでしょうか?
今日の配本(20/06/15)
![目眩まし[新装版]](//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&MarketPlace=JP&ASIN=4560097631&ServiceVersion=20070822&ID=AsinImage&WS=1&Format=_SL160_&tag=rockfieldroom-22)
目眩まし[新装版]
W・G・ゼーバルト 著/鈴木仁子 訳
カフカと同じ旅をした語り手の〈私〉は、死と暴力の予感におののいて、ヴェローナから逃げ帰る…。謎めいた四つの物語。解説=池内紀。

アーティスティックスポーツ研究序説
フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論
町田樹 著
〈アーティスティックスポーツ〉という身体運動文化を、経営・経済学、法学、社会学、芸術学などを横断して探究する。

投票権をわれらに
選挙制度をめぐるアメリカの新たな闘い
アリ・バーマン 著/秋元由紀 訳
油断したら投票権すら奪われる――そんな「民主主義国家・法治国家」アメリカの実相を描いた驚愕のノンフィクション。
人種差別デモから銅像撤去へ
アメリカ発の人種差別反対デモがヨーロッパにも広がり、更にはデモだけではなく、奴隷制を擁護したと見なされる歴史上の偉人の銅像を撤去する動きにまで拡大しています。
そんな中、イギリスでは第二次世界大戦の英雄チャーチルの銅像が撤去されそうになっているそうです。日本人にとってチャーチルと言えば葉巻を加えた小太りな爺さんのイメージくらいでしょうか。実際に彼がどんな奴隷感なり人種観を持っていたのか知りませんが、あの時代のイギリス人であれば、植民地の人間に対して差別的な見解を持っていたのではないかと思われます。 そんなチャーチルと植民地独立運動の英雄であるガンディーという二人の巨人を描いたノンフィクション『ガンディーとチャーチル(上)続きのようです
まもなく発売
売れに売れた中国SFの『三体』の続編がまもなく刊行になります。
もともとなのか、『三体』が売れたからなのか、本作は三部作ということだそうです。邦訳の『三体』が出たときには既にそれは決まっていた、あるいは既に中国では刊行されていたのか、不勉強で知らないのですが、とにかくその第二弾『三体Ⅱ 黒暗森林(上)』『三体Ⅱ 黒暗森林(下)
』がいよいよ刊行になります。来週末の発売のようです。楽しみです。
それはさておき、人気の中国SF、どうぞ『郝景芳短篇集』も忘れずに、『三体』のそばに置いていただけたら幸いです。
近刊情報(20/06/12)
混迷の時代には哲学?
ちくま新書の『世界哲学史』が紹介されていました。
新書の中にシリーズを作るというのは岩波新書などにもしばしばありますので珍しいことではありませんが、個人的に「おやっ」と思ったのは、シリーズの途中で紹介されたことです。
この手のものはスタート直後か完結したときに紹介されるものではないかと勝手に思っていたので、まだ完結していない刊行途中の状態で紹介されたということは、この『世界哲学史』がよほど売れているのでしょう。羨ましいかぎりです。
記事には、西洋だけでなく東洋も含んでいるところが売れている鍵のように書いていますね。確かに、世に「哲学史」と名の付く書物は多いですが、ほとんどが西洋のみを扱ったものです。なかなか洋の東西を問わない哲学史は少ないなあというのが気になっていました。
しかし、そんなことを気にしていた高校生のあたしが見つけたのが、『世界の思想史』上下巻(白水社刊)でした。これはタイトルどおり西洋に限らない「世界」を扱った思想史の本でした。
シャルロッテの濁点
いま個人的に一番のお勧め『シャルロッテ
』はナチによって殺されたユダヤ人画家、シャルロッテ・ザロモンの人生を追った著者の独白のような作品です。内容は、とにかく騙されたと思って一度読んでみてください、ちょっと読んだらもう最後まで一気読み間違いなしです、と言うしかありません。
それはさておき、この主人公の名前です。
本書では「シャルロッテ・ザロモン」とあります。ところが、ネットなどを検索すると多くの場合「ザロモン」ではなく「サロモン」となっています。
外国人の名前なので、日本語で言う濁音といった概念がない言葉もありますので、目くじらを立てる必要はないかも知れません。それに本人はユダヤ人(広い意味でドイツ人だと思っていたのかも知れない)で、本書の作者はフランス人ですから、フランス語とドイツ語の差なのかも知れません。あたしは、そのあたりの細かいところはよくわかりません。
まあ、せっかく語学が強い出版社に勤めているわけですから、機会があれば詳しそうな人に聞いてみようと思いますが。
一気読み
《エクス・リブリス》の新刊『シャルロッテ
』読了。
これはすごい作品でした。久しぶりに一気に読み切ってしまった小説です。それくらいすごい小説でした。
いや、小説なんではありますが、ノンフィクションのような趣もあって、散文なんだけれど自由詩のような味わいもある、そんな作品です。短くて切れのよい文章の重なりが非常にテンポよく読ませます。
しかし、そんなことよりも内容がすごかった。ナチによるホロコーストを扱った作品ならそれこそ掃いて捨てるほどあるでしょう。あたしは不勉強でそれらのほんの僅か、数えるほどしか読んでいないと思います。ですから「この作品よりも魂を打たれる作品なんていくらでもあるよ」と言われたら返す言葉がありません。
しかし、それでもこの作品の持つ力、これはやはり読み終わった今、声を大にして言いたいです。そして、これも不勉強で、シャルロッテという稀有な才能を持った画家がいたことをこれまで知らなかった不明を恥じています。

