オリビア・ニュートンジョンを聴いて岩波文庫を買う

タイトルは「風が吹けば桶屋が儲かる」を思わせるものになっていますが、違います。

あたしの青春真っ只中は洋楽が非常に流行っていました。

で、この連休中の巣ごもり中に、どういう経緯だったのかは覚えていませんが、なんとなく懐かしくなって当時の洋楽をネットを漁って聴いていました。そんな一曲がこちら、オリビア・ニュートンジョンの「XANADU」です。

懐かしいなあと思って聴いていたのですが、ふと「このXANADUってどういう意味だ?」と思ったので調べてみました。

すると、フビライ・ハーンが作った都の名前なんだそうです。中国史好きとしては盲点でした。そんな言葉だったとは……

そして、この「XANADU(ザナドゥ)」という単語ですが、イギリスの詩人・コウルリッジの『クーブラ・カーン』に出てくるものだそうで、この幻想詩がきっかけとなって、ザナドゥのイメージがヨーロッパ人の間に広まったのだとか。

となると、その『クーブラ・カーン』という作品を読んでみてみたくなるではないですか! 調べてみたところ、何ともお手軽なことに岩波文庫に『対訳 コウルリッジ詩集』という一冊があり、その中にお目当ての『クーブラ・カーン』が収録されていたのです。

なので、買ってしまいました。『クーブラ・カーン』という作品自体はそれほど長いものではなく、あっという間に読めてしまいますが、これがその後、それほど大きな影響を及ぼすことになるとは!

こじつけです

あたしは坂道ヲタです。

なので、先日放送が始まったドラマ「声春っ!」も楽しく見ています。

そのドラマの中で、竹中直人演じる人気漫画家の名前(もちろんペンネームでしょう)が「金閣寺炎上」と言います。まだ主人公たちとの絡みはありませんが、いかにも竹中直人らしい役名です。

ところで、出版業界にいる時になる番組にNHKの「100分de名著」があります。

毎月一つの作品を取り上げてくれるのですが、今月がなんと三島由紀夫の『金閣寺』なのです。

果たして、これは単なる偶然なのか、どこかで何かしらの意図が働いているのか、あたしは非常に気になっています。