今日の配本(25/11/10)

ニューエクスプレスプラス ヒンディー語[音声DL版]

町田和彦 著

多言語国家インドで最大の話者を誇る公用語。固有の文字がわかれば、世界は一気に広がります。さあ、多彩で豊かなインドに触れてみよう!

ニューエクスプレスプラス カンボジア語[音声DL版]

上田広美 著

カンボジア語はクメール語とも呼ばれるカンボジア王国の国語。世界遺産のアンコールワットが有名で、近年発展めざましい国です。

ニューエクスプレスプラス ハンガリー語[音声DL版]

早稲田みか、バルタ・ラースロー 著

周辺のヨーロッパの言語とは文法も語彙も随分異なるハンガリー語。音楽や食など誇り高きマジャル文化に、言葉からふれてみませんか。

読書欄ではなくとも……

週末は新聞各紙で本が紹介されます。いわゆる「書評が出た」「書評欄に載った」というやつです。出版不況と言われ、本が売れないと言われるこの時代、新聞の読書欄で紹介されると、やはり売り上げが伸びるので、出版社にとっては関心を持たざるを得ない紙面です。

とはいえ、本が紹介されるのは読書欄、書評欄ばかりとは限りません。今朝の朝日新聞の「あなたに贈る本」という特集紙面で、あたしの勤務先の『カンボジアに村をつくった日本人』が登場していました。紹介してくださったのは法然院貫主・梶田真章さん。不勉強にも、法然院関わっているとは知りませんでした。

ちなみに『カンボジアに……』は2015年、いまから10年前に刊行された本です。今も活動は続いているようで、支援というのは一過性のものでなく、継続が大事なのだと改めて思います。

さて、本日の朝日新聞はこれだけではありません。「日曜に想う」のコーナーが井上哲次郎に関する記事でした。曰く、「明治期にもあった「日本人ファースト」」。幕末に攘夷があって、でも開国に踏み切って明治維新を迎え、殖産興業、富国強兵で外国に門戸を開いた日本ですが、やはりドッと外国のものが入ってくると国粋的な揺り戻しもあったのですね。

井上哲次郎って知らない方も多いと思います。簡単に紹介したような新書も刊行されていないと思います。そこでお薦めしたいのが、あたしの勤務先から刊行した『井上哲次郎と「国体」の光芒』です。当時のアカデミズムの雰囲気が伝わる一冊です。

この記事を読んだら「井上哲次郎ってどんな人なんだろう?」と思った方も多いはずです。そんな時にネットで「井上哲次郎」を検索したら、たぶんこの本が真っ先にヒットするのではないでしょうか。この機会に是非手に取ってみてください。

文庫でもなく、新書でもなく、あえて選書

書店営業の途次、こんなフェアが開催されているのを見つけました。冊子が配布されていたので、いただいてきました。

それがこちら、新潮選書と中公選書のコラボフェアです。2025とありますが、昨年や一昨年もやっていたのか、寡聞にして知りません。今年初めて目にしたフェアです。

新潮にしろ中公にしろ、両社とも新書を出している出版社です。それなのに新書のコラボフェアではなく、あえて選書のコラボフェアというところが注目ポイントではないでしょうか。

この小冊子の表紙裏に「「選書」って、なんだかわかりますか?」という挨拶文が載っています。これがなかなか秀逸な出来です。ちなみに、両選書とも創刊は1967年、あたしと同い年です。ただ中公の方は前身の中公叢書からの年数だそうですが。いつか新書大賞の向こうを張って選書大賞を作りたい両社のようです。

さて、話は変わって本日の朝日新聞読書欄。あたしの勤務先の『ファシストたちの肖像』が紹介されています。予告どおりでした。

本書はイタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スペインを対象としたものですが、今日の書評では日本に引きつけて書かれているので、非常に関心と注目を引いたのではないでしょうか。

それにしても、あたしの勤務先ってヒトラーの大部な評伝とか、ファシズムやナチズムに関わる本が多いですね。

加賀の夜を思い出して……

国分寺駅ビルのミーツに入っているクイーンズ伊勢丹はアルコール売り場がまあまあ充実していますが、やはり取り扱っている銘柄がそれほどバラエティ豊かではありません。たぶん契約しているのでしょう、決まった銘柄しかおいていません。

金沢で買ってきた萬歳樂も置いていません。だから金沢に行く機会があれば現地で萬歳樂を買っていました。幸いにもここ数年、仕事で北陸へ行く機会が何度かありましたので。

そしてこの夏の終わりに母を連れて金沢へ行った時も萬歳樂を買って帰りましたが、金沢の晩に料理屋でいただいた地酒が美味しかったので、また飲みたいと思っていました。もちろんクイーンズ伊勢丹には置いていません。

そういうわけで、ネットで検索してみたら、金沢の晩に飲んだ神泉と手取川を含んだ、金沢の地酒五本セットが売られていましたのでお取り寄せしてみました。ようやく届いた五本が画像のお酒です。

五本も並べるとなかなか壮観ですが、一升瓶ではありません。720mlです。ですから、ちょうど年内で飲み終わりそうな量です。

ちなみに五本すべて純米大吟醸です。あたしは別に吟醸だとか純米だとか、そういうことにそこまでこだわるタイプではありませんが、純米大吟醸はお高いですね。さて、飲みたかった手取川と神泉を最初に飲むか、最後まで取っておくか、悩ましい限りです。

広島の次は秋田!

またしても国分寺のマルイです。つい先日まで広島物産展をやっていたイベントスペース、こんどは秋田物産展がスタートしていました。

秋田と言えば、母が大好きないぶりがっこです。あたしは好きではないのですが、母は大好きなのです。そしてスーパーなどで売っているいぶりがっこに比べ、本場秋田や物産展で売っているいぶりがっこは格段に美味しいのだそうです、母によりますと。

というわけで、いぶりがっこを買いに、会社帰りに物産展に立ち寄ってきました。そこで見つけたのが、秋田のハチ公に会いに行ってきましたと書かれたクッキーです。これは犬好きな姪っ子たちにちょうどよいと思って買いました。

そして、個人的に秋田と言えば稲庭うどんと思っていたのですが、稲庭うどんはほとんどなく、さあどうしたものかと見ていた時に目に留まったのがこちらの茶碗蒸しです。「比内地鶏茶わんむし」と書いてあるとおり、比内地鶏が入っているのでしょう。

早速夕飯の時に食べてみました。スーパーで買ってくる茶碗蒸しに比べて、色が濃かったです。黄色というよりも茶色っぽかったです。そしてやや硬めの茶碗蒸しでした。

やりなおしではないのです……

日本文学も、海外文学も、それほど読んでいるとは言えないので、こういう紹介本はありがたいです。本書に限らず、似たようなものはいくつも出ていますが、岸本佐知子さんの帯文に惹かれて買ってしまったのがこちらです。

はい、津村記久子さんの『やりなおし世界文学』です。単行本の時には買っていなかったので、この機会にちょうどよいと思って買ってみました。

目次を見ますと、100近い文学作品名が並んでいました。もちろんタイトルは知っているものがほとんどですが、読んだことがない作品がほとんどというのが情けない限りです。まだまだ読みたい本が内外にたくさんあるものですね。

しかし、目次に挙がっている書名を眺めていて、あたしってこんなにも読んでいなかったのかと、ちょっと驚きと言いますか、愕然としたというのが正直なところです。

そもそも読んでいないので「やりなおし」ではなく、「いちから」というのが現在のあたしの立ち位置です。そして気になるのは、津村さん、この後もいったいどんな世界文学を読んでいらっしゃるのだろう、ということです。

食べたら出すのは自然の摂理

あたしの勤務先のウェブサイトで、12月の新刊ラインナップが公開されました。そこで目に付いた新刊『アジア・トイレ紀行』。

トイレが社会を映し出す! トイレから文化を理解する! トイレをめぐるカルャー・ショックを綴るユニークなエッセイ。図版多数。

アジア各国のトイレ事情、そこから垣間見える国情、なかなかに興味深い一冊となりそうです。ところで、本書とセットになりそうな一冊が現在書店店頭に並んでいます。それが晶文社の『世界自炊紀行』です。

タイトルがよく似ていますが、別に姉妹編ではありません。ただ、姉妹編と思って併売していただけたら嬉しいです。

人間、誰しも食べなければ生きていけません。そして食べたら排泄するのは当たり前です。そんな取り入れと掃き出し、それぞれを扱っているのが『世界自炊紀行』と『アジア・トイレ紀行』です。是非セットでよろしくお願いします。

誰是被害者

大河ドラマ「べらぼう」は相変わらず見続けております。そろそろ最終盤に近づいているはずなのに、いまだ写楽が出て来ないのが気になります。この後、どんな風に大団円を迎えるのか、12月初旬で最終回だと思うので、今から楽しみにしております。

それはさておき、この秋のシーズンに見ているドラマ。10月スタートですからだいたい3回くらい放送されたところですね。見ているドラマは以下のとおりです。

まずはたぶん巷の関心ナンバーワンではないかと思われる、TBS系の「じゃあ、あんたが作ってみろよ」です。海老フライならぬ海老カツ、かつおちゃんがハマリ役ですね。特に、あたしも昭和の価値観ど真ん中ですので、共感どころか、まるであたしのことをドラマにされているような気がします。

続いて、こちらも同じくTBS系の「フェイクマミー」です。主役の二人、波瑠と川栄李奈って好きな女優さんなので見始めました。川栄の娘がもっと生意気なタイプかと思いきや、母の立場も理解しているし、波瑠にも打ち解けているし、予想外にいい子なのがあたし的には加点ポイントです。

そしてもう一つ、テレビ東京系の「コーチ」です。これも主演・唐沢寿明の飄々として、とぼけた演技がいい味出していて楽しいです。刑事モノなので一話完結なので見やすいかなと思って見てみたらハマってしまいました。

最後に、今季のドラマではありませんが、この一週間くらいハマってしまったのが、NETFLIXで配信中の台湾ドラマ「誰是被害者」、邦題は「次の被害者」です。もう数年前にシーズン1が、そして二年ほど前にシーズン2が配信されていたらしいのですが、いまさら知って一気に見てしまいました。

各シーズン8話なので決して長いドラマではありません。それでもしっかりと登場人物が作り込まれていて、引き込まれました。シーズン1は自殺がテーマで、そこに主人公の娘が絡んでいるのではないかという疑惑がストーリーのテーマになっています。当然主人公の娘ですから事件の真犯人のわけはないのですが、だからといって全くの潔白というわけではないのが、むしろよい感じでした。

シーズン2は猟奇性がさらに増した連続殺人事件です。ただ親子のすれ違いや誤解が背景になっているので、なかなか切ないものがあります。日本ではこのシーズン2にディーン・フジオカが出ているということが話題になっていたようですが、真犯人はすぐ身近にいたというのが鍵でしょう。

それにしても復讐のためにあそこまでするものなのか、という気がする反面、登場人物の多くが自分の子供や自分を理解してくれる人のために、却って疑心暗鬼になってしまうのが見ていてもツラいところです。

シーズン2のラストシーンは、さらに大きな謎、疑惑があることを示唆して終了します。ただ、いまのところシーズン3が制作中という話はネット上では見つけられません。あのままで終わりということはないと思いますし、制作費が集まらないということもないと思うのですが、どうなのでしょう。

シーズン2のラストもものすごく気になったのですが、シーズン2の真犯人は15年前の家で青年たち、そしてその家での時に友達を殺して自殺したとされた少女の母親でした。この母親が整形手術をして鑑識官になりすますわけですが、あれだけの殺戮方法を駆使するような医療技術や知識はどこで手に入れたものなのでしょう。途中で医者だったというシーンがチラッと出てきましたが、どのくらいの経験者なのか、外科医なのか内科医なのか、それがよくわかりませんでした。

 

国分寺で広島や新潟などなど

国分寺の駅ビル・マルイでやっていた物産展へ行ってきました。今回は広島の物産展です。名物のもみじ饅頭を買ったり、冷凍のお好み焼きを買ったりしたのですが、こんなお菓子も売っていたので買ってみました。

それがこちら、写真の右側に写っている牡蠣まるごとせんべいです。ちなみに写真の左側は近所のスーパーで買ってきた柿です。牡蠣と柿で、単なるダジャレ写真です。笑っていただければ幸いです。

広島物産展では、その他に漬物の広島菜も買ってみました。昨日の夕飯で早速いただきましたが、おいしい菜っ葉でした。

さて、国分寺のマルイですが、広島物産展とは別に新潟物産展も開かれていました。新潟と言えば母の故郷です。立ち寄らないわけにはいきません。

母は、この物産展とは無関係に食べたいと言っていた笹団子が売られていたので買っていました。そして、あたしは日本酒を買ってみました。それが二枚目の画像です。

新潟物産展とは言え、今回並んでいたのは母の故郷である上越市のよしかわ杜氏の郷のお酒ばかりでした。その中から大辛口秋桜の二つをチョイスしました。

大辛口は、あたしがどちらかと言えば辛口の日本酒が好きなので選びました。そしてもう一つ選んだ秋桜は季節だからという単純な理由です。

秋桜と言えば、山口百恵のあの曲を思い出してしまいますが、わが家の近所にはコスモスが群生しているところがありません。何回か狭い庭でコスモスを咲かせようと母が奮闘したのですが、どうもうまくいきません。

物産展の人は、冷やでも燗でも美味しいですよと言っていましたが、あたしはやはり冷酒で飲みたいと思います。自宅に帰って日本とも冷蔵庫に入れました。あと酒の肴というわけでもありませんが、栃尾の油揚げも買ってきました。

2025年10月のご案内

2025年10月に送信した注文書をご案内いたします。

   

10月のご案内も、まずは今月のおすすめ本です。続いて刊行即重版が決まったアトウッドの『ダンシング・ガールズ』、さらにしばらく品切れだった残雪の『黄泥街』の重版が決まったので、そのご案内です。また書評後に注文が急伸した『生きることでなぜ、たましいの傷が癒されるのか』の重版をご案内しました。

   

続いて、11月に東京でデフリンピックが開催されるので、手話に関する書籍のご案内です。中旬にはいつもどおり、今月のおすすめ本「語学書」を案内しました。次に温又柔さんの新刊『真ん中の子どもたち』に合わせ既刊二点のご案内です。そして、これも書評で注文が伸びた『第七問』の重版決定のご案内です。

   

月の後半は、まず初の女性総理誕生を受けて関連書籍のご案内をしました。またNHK「100分de名著」がフランケンシュタインなので『メアリ・シェリー』を案内しました。次に配本時から品切れ状態でした文庫クセジュ『オスマン帝国』の重版が決まったのでご案内しました。またフジテレビ系のドラマで重要なアイテムとして登場しているシェイクスピア『夏の夜の夢』の案内をしました。

10月の最後は、ロングセラーになっている『ポピュリズムの仕掛人』が5刷になりましたので、そのご案内でした。