3分の2ですが……

タイトルの話題について書く前に、本日の朝日新聞「惜別」ページに載っていた記事をご紹介します。

たぶん多くの方が「この人、誰?」という状況だと思います。たぶん、あたしだってそうなる確率が高かった、否、きっとそういう人の一人だったと思います。

でも、たまたま勤務先からこの方、「朝子」の評伝を刊行していたので知っていたのです。もうかなりのお歳で、それでもインドでご健在だということはうっすらと聞いていましたが、つい先日、あたしの勤務先にも訃報が飛び込んできました。

ちなみに朝子さんの評伝は、『インド独立の志士「朝子」』です。現在品切れなので、どうしても読んでみたいという方は、古本屋を探すか、電子書籍をご購入くださいませ。

さて、ようやく本題。最近、台湾の作品『地下鉄駅』という小説を買いました。台湾でも評判の作品のようです。カバーもなかなかよいですね。

地下鉄と言いますと、かつて読んだ『地下鉄道』も素晴らしい作品でした。売れた理由がわかります。そしてレーモン・クノーの『地下鉄のザジ』と並べると、なにやら地下鉄三部作のように見えてきます。『地下鉄のザジ』もまだ読んでいないので読まなければと思ってはいるのですが、次から次へと読みたい本、読まなければいけない本が現われるので……

ちなみに『地下鉄のザジ』の作者レーモン・クノーがまとめたコジェーヴの『ヘーゲル読解入門』もまもなく発売になります。しばしお待ちを。