今日の配本(25/04/25)

ナチ時代のドイツ国民も「犠牲者」だったのか?
犠牲者の歴史政治学

高橋秀寿 著

「過去の克服」とは何か? 戦後ドイツの「犠牲者」認識の変遷を追い、歴史認識と国民形成の関係を根元から問い直す。

革命と内戦のロシア 1917-21(上)

アントニー・ビーヴァ― 著/染谷徹 訳

二月革命、十月革命、反革命派の抵抗と軍事衝突、赤軍と白軍の内戦、欧米や日本の軍事介入など、物語性と学術性を兼ね備えた決定版!

クリームたっぷり

久しぶりにセブンイレブンでスイーツを買ってきました。

これはサンドイッチなのか、シフォンケーキなのかよくわかりませんが、母がこういうのを好きかなあ、と思って買ってみたものです。

「三角たまごシフォンサンド バニラクリーム」とありますように、パンではありませんでした。シフォンケーキはどうもそれ自体は味も素っ気もない印象があります。これもそんな感じで、真ん中のクリームの味で食べるような感じです。

とはいえ、そのバニラクリームもそれほど甘くはなく、最近の流行はこういう甘さ控えめがよいのでしょうか、あと「三角たまご」の三角は見たまんまですが、たまごはほぼ感じられませんでした。あたしの味覚が壊れているのでしょうか。

そしてもう一つは定番のシュークリーム。前からシュークリームは発売されていたと思いますが、何かリニューアルしたのでしょうか。

「たっぷりホイップのダブルシュー」と書いてあるとおり、カスタードクリームとホイップクリーム、二種類のクリームが入ったシュークリームです。シュークリムは、基本はカスタードだと思うのですが、あたしはどちらかと言えば生クリーム、ホイップクリーム派です。

更に言えば、こういう風に中にクリームが入っているのも好きですが、上下二つに割れていて、真ん中にクリームが入っている、スワン型のシュークリームなんて、子供のころからの大好物の一つです。

話は戻ってセブンのダブルシュー、その名の通り、クリームがたっぷりと入っていましたので、大満足で食べました。

だんだん増えていくものですから……

先のダイアリーで中公新書の新刊『二十四史』をご紹介しました。たぶん同書を買うのは中国史が好きな人だと思いますが、逆に中国史に詳しくない人にとっては「二十四史って何?」という状況ではないでしょうか。

「二十四史」とは中国の二十四種類の正史の総称です。中国歴代王朝は、前代の王朝の正史を編纂することで、その正統な後継者であることを証明してきたのです。中国史は当たり前として、中国哲学、中国文学など中国に関わる学問を専攻する人には必須の書物です。

では、その二十四史はどこで見られるのかと言いますと、中国の出版社・中華書局から出版されている「点校本・二十四史」が最もスタンダードです。最初の画像はわが家の書架に並んでいる、中華書局の「二十四史」です。日本人にも馴染みある『史記』や『三国志』なども含んで、清朝の正史である『清史稿』まで揃っています。

直前に『清史稿』というタイトルが出しましたが、「二十四史」とは本来は明朝の正史である『明史』までを指し、あたしが学生のころに『清史稿』が中華書局から刊行され、「二十五史」という言い方もされるようになりました。

あれ、明朝が『明史』なら清朝は『清史』じゃないの、という疑問が湧くかと思います。『清史稿』とはその名の通り、正史である『清史』を完成させる前段階の状態のものです。『清史稿』を更に推敲して、いずれは『清史』を完成させる予定だったようです。

学問の世界から離れた現在、『清史稿』をベースに『清史』が出来上がったのか否か、あたしは寡聞にして知りません。その後の中国が国共で分裂してしまったこともあり、資料の行方やどちらが正統の後継政権なのかという点でも争っているのかも知れません。

で、二枚目の画像は、その名も『二十五史』という本です。上に書いたように「二十四史」に『清史稿』を加えて「二十五史」として売り出されていたのです。この『二十五史』が発売されてしばらくして、同じ上海書店・上海古籍出版社から『元史二種』も刊行されました。これも正史とするならば「二十六史」になってしまいます。

果たして、現時点で中国の正史は何種類あるのでしょうか。もし国共の分裂や対立がなく、歴代王朝のように中華民国から中華人民共和国に移行したのであれば、中華人民共和国が『民国史』を編纂しなければならなかったはずです。しかし実際には中華民国と中華人民共和国の双方が清朝の正統な後継者だと主張し合い、どちらが『清史』を完成させるのか、非常に興味深いです。

話は戻って二枚目の画像の『二十五史』ですが、底本は故宮の所蔵されていた「武英殿本二十四史」と呼ばれるものです。

2025年4月23日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

一気買い?

帰宅したら、ネットショップで注文していた商品がいろいろと届いておりました。

まずは中公新書です。今月はこの三点を購入いたしました。読みたい本、読まなければならない本が積ん読状態なので、これらを読むのは少し先になりそうですが、見たときに買っておかないと、新刊と言えどもどんどん品切れになってしまうのが昨今の出版事情ですから。

今月はあと一点、『集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか』というのも気になってはいるのですが、ひとまずはこの三点で抑えておきます。なんとなく最近は政治学関係の新刊が、単行本も含めてよく刊行されているなあという気がします。

続いては、中公新書からは180度変わって、否、そこまでの方向転換ではないかしら。まあ、そんなことはどうでもよくて、乃木坂46の五期生、井上和のファースト写真集です。五期生の写真集としては、年明けに発売された五百城茉央に続き二人目ですね。

いまや五期生のみならず、乃木坂46全体のエースとも呼べる存在になった井上和ですから、最初に出してもよかったのではないかという意見もあるでしょう。そのあたりの大人の事情はわかりませんが、この写真集も出版不況と言われる今の時代においては、間違いなく大ヒットするのでしょう。

最後は、その乃木坂46五期生が出演していたバラエティー番組「超乃木坂スター誕生」のブルーレイボックスです。第三弾になりますかね。これで打ち止めでしょうか。

それにしても、このサイズのケースを見ると、あたしなどの世代は往年のLPレコードを思い出します。比べてみたことはありませんが、たぶん同じサイズなのではないでしょうか。

もちろんこちらは写真集的なブックレットが入っているので厚みがあります。ボックスと呼ぶほどの厚みとは言えないかもしれませんが、かつてのLPレコードに比べれば、はるかにボリュームがあります。

幻無依

自宅ではお線香を焚きながらリモートワークをしていると、数日前に書きました。その折りにいくつか焚いているお線香をご紹介しましたが、実は個人的に気に入っているお線香があります。それが右の画像のお線香です。

これも松栄堂のお線香ですが、「源氏かおり抄」というシリーズの一つです。いくつか発売されていて、他の商品を焚いてみたことはないので、他がどんな香りなのかはわかりません。ネットで探していて、名前が気に入って買ってみたものです。

あたしが買った「幻無依」は、古刹にお参りに来たような気分になれる香りです。すべて焚き終わってしまったらまた買いたいなあと思う反面、源氏かおり抄の別の商品にもチャレンジしたいとも思っています。

今日の配本(25/04/22)

民主主義
終わりなき包摂のゆくえ

ナオミ・ザック 著/河野真太郎 訳

人種の哲学、フェミニズム哲学、災害の哲学などの仕事をしてきた哲学者による、民主主義入門。歴史的視座と現代的要請の交錯!

復興支援のつもり?

わが家の米が減ってきたので、ネットでこんな米をお取り寄せしてみました。少し前に妹家族のところへ送ってやったら、非常に美味しい米だとの感想をもらったので、わが家でも試してみようと思って買ったという次第。

銘柄は「ひゃくまん穀」です。その名前からもわかるとおり、石川県のお米です。石川県のブランド米として、カなり力を入れて売り出しているようです。あたしとしても能登半島地震の復興支援という意味も兼ねて、石川の米をあえて選んだわけです。

ただ、石川の県の米と言っても能登の米なのか、加賀の米なのか、どちらなのでしょう。石川県が強力にプッシュしているところを見ると、加賀でも能登でも作っているのでしょうね。そう思うことにしておきます。現実問題として被災地では、どれくらい稲作が行なえるのか、という問題もありますし。

香道の嗜みはございませんが……

以前にもこのダイアリーに書いたことがあると思うのですが、あたしは自宅ではしばしばお線香を焚いています。在宅勤務のPCデスクのすぐ隣でお線香を焚きながら仕事をしています。

それが一枚目の画像です。網目になっていて最後まで燃え切る線香立てを使っています。こんな風にお線香を焚いて仕事をしているのです。

もともとわが家にはお仏壇があるので、亡父の命日やお盆、お彼岸などでお線香を焚くことが多く、それ以外でもしょっちゅうお線香を焚いています。たぶん玄関を入るとお線香の香りがするのではないかと思います。

この二か月くらいは、桜の季節と言うこともあり、「京桜」というお線香を焚いています。一枚目の画像で焚いているのもこの京桜です。松栄堂の商品です。

ただ、東京では桜の季節も終わりを迎えつつあり、和菓子屋さんも桜餅から柏餅に商品が入れ替わっていますので、「京桜」というお線香もそろそろ変えようかなと考えています。

いま候補として考えているのは玉初堂の「香樹林」というお線香です。「京桜」は白檀の香りでしたが、「香樹林」は白檀の他に沈香の香りもあるようです。

あたしはそこまで香に詳しいわけではなく、白檀や沈香、どちらが好きとか嫌いとか、そういった感想は持っていません。お線香を選ぶときも、店頭で香りを嗅いでみますが、実際に火をつけて焚いてみると、印象がずいぶんと変わりますので、なかなか難しいものです。

個人的には、日本史の偉人たちがこぞって切り取ったと言われる正倉院の名宝「蘭闍待」、これがどんな香りなのか知りたいと思っていますが、そんな機会が訪れることはないでしょうね。