自分で売ってみたい人が多いのね

今日の朝日新聞にこんな記事が載っていました。いま流行のシェア本棚ですね。各地に広がっていますが、通常の書店の中にできるのは珍しいのではないでしょうか。

それにしてもここ数十年、出版不況と言われていますが、実は細かく見ていくと活況を呈しているジャンルもあり、シェア本棚もその一つだと思います。

独立系書店が話題になるように、自分で本を選んで、それを他の人にも伝えたいという人が増えているのでしょうし、それを支持する人も確実に増えているのだと思います。

かく言うあたしは、シェア本棚にはさほど惹かれないのです。やってみたいと思わない(?)と聞かれても「別に……」「特に……」と答えて終わりです。たぶん自分自身がそこまで人と本について語り合いたいとかシェアしたいという気持ちを持っていないのだと思います。

そう言えば、かつて一世を風靡した(いまも続けている人は大勢いますよね?)読書会というのにもそれほど関心を持てませんでしたから。あたしという人間は内向的で、できればあまり人と関わりたくない、というタイプなんでしょうね。

昭和天皇の謎

中公新書から『昭和天皇』が発売されました。かつて同タイトルのものが発売されていましたが、今回のはその「増補版」で、著者も変わりません。

中公新書ではこれまでも「増補版」が刊行になるタイトルがありまして、わが家の書架を見てみますと『南京事件』と『キメラ』が「増補版」を刊行しています。

まずは『南京事件』をご覧ください。中公親書しての通し番号は旧版も増補版も同じ795です。増補版が刊行されたら旧版は絶版とし、新旧で入れ替えてくださいということなのでしょう。

そして『キメラ』の方も通し番号はどちらも同じ1138です。こちらも新旧の入れ替えを推奨しているようです。

ちなみに一つの本につき一つ割り振られるISBNコードというのがありまして、『南京事件』の旧版は「4-12-100795-6」、増補版は「978-4-12-190795-0」と一つ異なるところがあります。ISBNコードが10桁から13桁に変わったのはひとまず無視します。

『キメラ』も旧版「4-12-101138-4」ですが、増補版は「4-12-191138-5」となっていて、『南京事件』と同じ箇所が同じように異なっています。中公新書では、増補版は「9」を振るのが通例のようです。

ところがこのたび発売された『昭和天皇』は旧版は2105ですが、増補版は2888と新しい番号が振られています。通し番号が異なりますので、ISBNコードも旧版は「978-4-12-102105-2」なのに対して、増補版は「978-4-12-102888-4」と全く異なるものになっています。

「増補版」は同じ通し番号を使うという原則(法則?)が崩れています。これは編集部内で方針が変わったのでしょうか。それとも昭和天皇に敬意を表した措置なのでしょうか。いや、増補版で通し番号を変えるのが敬意を表わしたことになるのかわかりませんが……

あたしはこの三点以外の中公新書がどうなっているのかわからないので、これ以上はなんとも言えませんが、たまたま今回の新刊で気づいたのでちょっと書き留めてみました。

今日の配本(25/12/22)

兵士の帰還

レベッカ・ウェスト 著/鈴木孫和、小山太一 訳

戦場で記憶を失った男をめぐる三人の女性の心理劇。ケアの視点からも再評価される英国モダニズム小説。併録「終わらない結婚生活」。

方法叙説

デカルト 著/三宅徳嘉、小池健男 訳

「私は考えている、だから私は有る」――すべての近代思想はここから始まった。解説=養老孟司

プリンとプディングは同じものですか?

缶チューハイは夏に飲むものという、先入観というほどのものではありませんが、やはり炭酸シュワシュワな飲み物なので暑い夏にこそ美味しいと思います。

たぶんメーカー側も気温が下がってくると売り上げが落ちるのを承知しているのでしょう、秋や冬の時季ならではのフレーバーやパッケージデザインで新商品を投入し、購買意欲を掻き立てようとしてきます。それに見事にはまってしまい、近所のスーパーでこんな「ほろよい」を見つけたので買ってきました。

「シャインマスカット」と「ウィンターベリー」の二種類です。いかにも冬のホームハーティーで飲んでくださいといわんばかりのデザインです。部屋の中は温かくしていますから、これくらいの量であればちょうどよいでしょう。あたしは日本酒も燗はせず、もっぱら冷酒専門なので、冬だからといって缶チューハイを避けるつもりはそもそもありませんが……。

さて、久しぶりにモロゾフでスイーツを買いました。最寄り駅・JR国分寺駅のマルイでスイーツを買うというと、洋菓子ならタカノ、和菓子ならあけぼのがいつもの定番でしたが、今回はプリンが食べたかったのです。

タカノはフルーツを使ったスイーツが専門で、プリンは見当たりませんでした。マルイにあるスイーツショップもプリンを置いているところはモロゾフくらいしか見つけられませんでした。

個人的にはマルイにはパステルがあったはずと勝手に思い込んでいて、それを探しに行ったのですが、パステルは国分寺ではなく武蔵小金井でしたね。こんどは武蔵小金井へ行ってみようと思います。

そのモロゾフで買ったプリンをこちらの四つです。左上から時計回りに「あまおういちごのプリン」「濃抹茶のプリン」「とろ生カスタードプリン」「カスタードプリン」です。最後の二つはクリスマス仕様のパッケージになっていました。

スーパーやコンビニで買うプリンは容器がプラスチックですが、モロゾフはガラスの容器なので四つも買うとそこそこ重くなってしまいました。もちろん昭和の価値観にどっぷり浸かっている母は、食べ終わった容器をきれいに洗って取っておくみたいです。捨てるなんてことはしません。

レフティではないのに……

晶文社の海外文学シリーズ《I am I am I am》の新刊が発売されました。今回のタイトルは「レシタティフ」と言います。作家の造語なのか、もともとこういう単語が存在していたのか、詳しいことはわかりません。

そんな『レシタティフ』をアマゾンで検索してみました。値段を調べようと思ったのもそうですが、どんな内容なのか、紹介文を読んでみようと思ったのです。

そういうわけで、検索窓に「レシタティフ」と入力しリターンキーをクリックしてみました。たぶん晶文社の新刊くらいしかヒットしないだろう、もしかすると洋書(原書)も一緒に検索結果に出て来るかなあ、と思っていました。

ところが検索結果に並んだのはゴルフクラブばかりです。下の方にスクロールしても晶文社の『レシタティフ』は出て来ません。

あらためて検索窓のところを見てみると、そこには「レフティ」と表示されています。あたしは間違いなく「レシタティフ」と入力したはずなのですが、検索は「レフティ」でされてしまったようなのです。どうしてでしょう。「レシタティフ」という言葉がないので、アマゾンが勝手に「レフティ」の誤植だと判断して検索結果を表示したのでしょう。全くもって余計なお世話です。勝手なことをするなと言いたいところです。

さて、この《I am I am I am》シリーズもこれで5点目になります。面白そうなタイトルが揃っているので、毎回買っています、読んだのは『ベル・ジャー』だけですが(汗)。

ところでこのシリーズ、ここまでの四点はすべてソフトカバーだったのですが、この『レシタティフ』はハードカバーです。シリーズでカバー回りの仕様が途中で変わるというのは、全くないことではないですが、極めて珍しいことです。

やはり『レシタティフ』にはソフトよりもハードだと、訳者と装丁家、そして担当編集者の間で意見が一致したのでしょうか。それにしても、こうして五点を並べてみるとどれも個性的なカバー装画ですね。シリーズでありながら、それぞれが独立した単行本をしても成立しているように感じます。

つまり「デゴイチ」のようなものかしら?

本日配本の海外文学は韓国の作品です。しかも上下本(並べるとカバー画が繋がります)。なかなかのボリュームで、読み応えがありそうです。『マテニ10号』をよろしくお願いします。

韓国文学と聞くとノーベル文学賞を受賞したハン・ガンを筆頭に、日本では圧倒的に女性作家ばかりが紹介されています。それはそれで韓国文学の特色なのでしょうし、日本の読者の求めるものに沿った出版傾向なのだとは思います。

とはいえ、第一回日本翻訳大賞を受賞した『カステラ』の著者は男性作家のパク・ミンギュですし、韓国文学であたしがお薦めの『こびとが打ち上げた小さなボール』も著者は男性です。ですから、個人的にはもっと韓国男性作家の作品も日本に紹介できたらなあと思っていたのです。

話は戻って『マテニ10号』ですが、なんとWikipediaに「朝鮮総督府鉄道マテニ形蒸気機関車」という項目があるのです。詳しいことはそちらをご覧ください。「マテニ」の「ニ」は「2」なんですね。「デゴイチ」の「ゴイチ」が「51」なのと同じことでしょうか。

ところで、こんなきれいな装丁の本を買いました。詩のアンソロジーです。詩って嫌いではないですが、あまり読むことはないので、たまにはと思って買ってみました。

紀伊國屋書店で買ったのですが、そのレシートには同書著者によるメッセージが入っておりました。同書を購入したレシートにのみ入るのか、それともすべてのレシートに入っているのか、そこのところはわかりません。

それにメッセージがこの一種類だけなのか、他にも何種類かあってランダムに出力されているのか、それもわかりません。著者の手書きをスキャンして取り込んだものだということはわかりますが。

あたし、詩や詩集を読む機会は少ないですが、歌詞の中のフレーズで好きなところ、気に入ったところを書き留めたりすることはあります、学生時代には沢田聖子ちゃんの歌詞がほとんどでしたが。

今日の配本(25/12/18)

フィリピノ語練習問題集

下平英輝 著

フィリピンでは街のそこかしこで、とても魅力的なフィリピノ語が話されています。この本では、その文法を順序立てて学ぶことができます。見開きの解説と練習問題をゆっくり解きながら、フィリピノ語の世界を堪能してください。本書掲載の例文や会話文はどれもすぐに使える、いきいきとした表現ばかりです。途中途中の「まとめ」ではそれまでの学習事項の確認が可能です。最後の66課は味わい深い読み物を用意。巻末単語リスト掲載。フィリピンのことをもっと知りたくなる一冊。

マテニ10号(上)

黄晳暎 著/姜信子、趙倫子 訳

韓国現代文学の重鎮であり、毎年ノーベル文学賞候補にあがるほど世界的評価の高い著者が、構想から執筆まで 30 年をかけた集大成となる長篇小説。2024年国際ブッカー賞最終候補作となり、世界中から注目を集めた。世界22か国語で刊行が決まっている 。

マテニ10号(下)

黄晳暎 著/姜信子、趙倫子 訳

本書の構想は、著者が1989年に北朝鮮を訪れた際、かつて鉄道機関士として大陸を行き来していた老人に出会い、話を聞いたことから始まった。近代の到来、そして日本による植民地支配の象徴であった鉄道。本書は、闘う産業労働者たちと鉄道員一家四代の、朝鮮半島における百年の物語である。

ちょっと振り向いてみただけの……

あたしの勤務先は、プリンタとファクスとコピー機が一緒になった、いわゆる複合機というものを使っております。それぞれ別々なものを使うよりも一台で済ませた方が合理的ですし経済的なのだと思います。

その複合機が、昨日リニューアルいたしました。写真の機種が新しく導入された複合機です。これまではFujifilm(もともとFujixerox)製の複合機を使っていたのですが、昨日からはRicoh製の複合機になりました。

できることはほぼ同じです。プリンタドライバーやユーティリティーが異なるので、やはり使い勝手は異なりますので、慣れるまではちょっと面倒です。

機能がほぼ同じなので、複合機の大きさもほぼ変わりません。しかし今までのが白を基調とした筐体でしたが、今回は黒いところもあって、メカ感がましたような気がします。

一番の違いは、プリントされた用紙が機種のどちら側に排出されるのかが変更になりました。複合機なので、排出されるところがいくつかありますが、どこから出てくるのか慣れるまでは用紙を探してしまいます。まあ、何事も慣れですね。

話は変わって、今年最後に配本される3点の中の一冊は海外小説です。タイトルは『異邦人』です。

海外小説で「異邦人」と言えばカミュなのでしょう。でも、あたしの年齢ですと、カミュよりも断然、間違いなく久保田早紀です。知らない人は何のこと(?)という感じでしょうが、久保田早紀は歌手です。「異邦人」は彼女が歌った曲のタイトルです。大ヒットしました。

合法なのか違法なのかわかりませんが、YouTubeで検索すればすぐにヒットするでしょう。知らない方は是非一度は聞いていただきたい楽曲です。本書がどんな内容なのかはまだ読んでいないのでわかりませんが、間違いなく久保田早紀の楽曲とは関係ないでしょう。